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ダブル熱帯低気圧の動きに要注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

熱帯低気圧が発生

1日15時の実況天気図(ウェザーマップ)
1日15時の実況天気図(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁)

きょうも日本付近は広く太平洋高気圧に覆われて、全国的に厳しい暑さ、猛烈な暑さとなりました。

全国926地点中、30℃以上の真夏日を802地点で観測し、4年ぶりに800地点以上に上りました。

また35℃以上の猛暑日を今年最多の184地点で観測しています。

この暑さは週末にかけて続きそうですが、この場を大きく転換させる可能性のある熱帯擾乱が南の海上に発生しています。

タイトル画像にある台風7号はこのあとベトナム方面へ進み熱帯低気圧に変わりそうですが、きょう午後3時に日本のはるか南東海上で新たな熱帯低気圧が発生しました。

またフィリピンの東にも低圧部(中心がまだハッキリしない)があり、この低圧部もこのあと発達し、熱帯低気圧に変わる予想です。

ダブル熱帯低気圧の動きに要注意

3日9時の予想天気図(ウェザーマップ)
3日9時の予想天気図(ウェザーマップ)

上図はあさって土曜日(3日)午前9時の予想天気図ですが、南の海上に二つの熱帯低気圧が予想されています。

このうち右側にある熱帯低気圧は気象庁の予想以上に早く、さきほど熱帯低気圧に変わったもので、土曜日までにはすでに台風の勢力に発達している計算も出てきています。

左側に発生している熱帯低気圧も、夏季にフィリピンの東で発生する熱帯低気圧はほとんどが台風に発達しますので、週明けにかけて、その可能性がかなり高いのではないかと思われます。

まだ台風が発生していない段階で、色々論じるのは早計ではありますが、来週はこれらの熱帯擾乱が日本列島に向けて北上してくる計算も多くありますので、最新の情報にくれぐれもご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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