GWのスタートは平成最後の寒の戻り。北日本は雪が降り、山は吹雪の恐れも。
きょうも暑い
昨日(22日)は、大分県日田と高知県江川崎で30.2℃まで上がり、本州付近で今年初めての真夏日となりました。
きょうも沖縄で30℃以上まで上がっている他、日本海側を中心に25℃以上の夏日となっており、フェーン現象の起きている鳥取、松江、豊岡などでは30℃近くまで上がっている所があります。
この暖かな状態はまだ2~3日続きますが、今週末から始まるGWのスタートは一転して低温に見舞われ、北日本は雪が降り、山は吹雪となる恐れがあるので注意が必要です。
GW初日は、一転、季節外れの寒気流入
上図は上空1500m付近の暖気や寒気の予想です。
今週、夏の暑さをもたらしている上空の暖気は木曜日頃まで居座る予想で、上空は平年より高いことを示す赤色で覆われています。
ところが金曜日にはその暖気の主体が日本の東海上へ離れ、代わって大陸から寒気が日本海へ南下してくる予想です。そしてこの寒気がGWの初日となる土曜日にどっと日本付近へ流れ込んでくるでしょう。
わずか2日足らずで上空の気温は15℃前後も下がり、今度は一転して青一色で、東日本を中心に平年より10℃近くも低くなる予想です。
土曜日午前9時、上空1500m付近の気温の予想は、茨城県つくばで-3.2℃(平年6.6℃)と2月下旬並みとなり、GW期間としてはまれにみる寒気の強さだと言えます。
また同じく、石川県輪島−4.7℃(平年5.2℃)、秋田−6.8℃(平年3.0℃)、札幌−7.9℃(平年1.0℃)なども、平年より大幅に低い予想となっています。
上空1500m付近で-6℃以下の寒気は地上でも雪になる目安と言われていますので、土曜日頃は北日本の山はもちろん、平地でも季節外れの雪となる所がありそうです。
GWの初日は平成最後の寒の戻りに十分な注意が必要です。
北日本や山では雪に注意
金曜日に一足早く寒気が流れ込んでくる北海道は、低気圧の影響もあって、広い範囲で雪になることが予想されています。広範囲で雪が積もる心配もありますので、車の運転などは細心の注意を払った方がいいでしょう。
また土曜日になると、本州の山沿いや東北の平野部などでもみぞれや雪になる所がありそうです。
さらに土曜日は標高の高い所で雪と風により、吹雪のような気象状態となることも考えられます。春山登山など標高の高い山へ行かれる方は雪対策、寒さ対策を万全にし、決して無理をしないような行動計画をお勧めします。
異例、北陸まで雪の予報
気象庁が発表した週間予報によると、北陸の新潟県まで雨か雪の予報となっています。GWにもなって新潟県に雪の予報が出るのはとても珍しいことだと思います。
また水曜日から土曜日にかけて、各地とも気温は10℃から15℃も急降下するでしょう。雪はもちろん、激しすぎる寒暖差に十分ご注意下さい。
東京や大阪なども冷え込み注意
東京や大阪でもGWのスタートは気温が下がり、朝の気温は10℃以下となるかもしれません。日中も20℃には届かず、特に土曜日は冷たい北風が強く吹くでしょう。
長野は土曜日の最高気温が11℃の予想で、もしかしたら小雪が舞うかもしれません。
なお平成最後の2日間、29日(月)と30日(火)には寒の戻りは解消しますが、低気圧が通過するため、各地で雨傘が活躍することになりそうです。