台風28号、初冬としては19年ぶりに沖縄から小笠原へ向かうコースか?
沖縄から小笠原へ?
タイトル画像にもある通り、台風28号の雲はやや小ぶりなのですが、それでもしっかりとした渦を巻いていて、中心付近にも台風の眼が見えています。
きょう午後3時現在、中心気圧955hPa、最大風速40メートルの強い勢力を維持しています。
今後はこれまでよりも海水温の低い所や乾いた空気のある所へ向かうなどするため、勢力は徐々に衰える予想です。
とはいえ、最新の予想でも火曜日から水曜日にかけて、台風の勢力を維持したまま沖縄県の大東島地方へ接近する見込みで、大東島地方は高波や強風、強い雨などを伴った荒天となる恐れがあり、注意が必要です。
なお大東島地方に接近した後は速度を上げながら東寄りに進む見込みで、木曜日頃、小笠原近海を進んだ後、日本の東へ遠ざかる予想となっています。
ただ小笠原へ近づく頃にはもう台風ではなく、温帯低気圧に変わっている可能性も十分に考えられます。
また木曜日から金曜日にかけての予報円がかなり大きくなっているのは、上空の西風に流されるタイミングがまだ不確実なためで、東西方向のブレを大きく含んだ予報円とも言え、関東の南岸などへ接近する可能性はほとんどないと思われます。
しかし台風の北側に広がる雨雲が水曜日から木曜日頃、関東などへもかかってくる可能性があり、晴天予報の関東などでも雨となる可能性があります。
今後の予報にご注意下さい。
初冬に沖縄接近後、小笠原にも接近すれば19年ぶり
11月以降、沖縄地方に台風が接近すれば14年ぶり、また小笠原諸島へ接近すれば3年ぶりとなります。
過去、11月以降に沖縄や小笠原に接近した台風のコースを調べると、日本の南を離れて東進することが多いことから、沖縄(大東島地方)から小笠原へ向かうコースは接近台風のいわば典型的なコース取りとも呼べるものです。
ところが、近年、沖縄に近付く台風がほとんどなかったことから、もし1個の台風が沖縄へ接近した後、小笠原にも接近することになると、11月以降としては、1999年台風22号以来19年ぶりのことになります。