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台風21号は猛烈な台風へ。来週火曜日頃には西日本を中心に接近の恐れ。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風21号の雲の様子(ウェザーマップより)

来週火曜日頃には西日本の南海上へ?

台風21号の予報円(ウェザーマップ)
台風21号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

タイトル画像にもあるとおり、台風21号の中心付近にはポツンとした鋭い眼が形成されてきており、きょう15時の解析から非常に強い台風となりました。

今後はさらに発達する見込みで、土曜日~日曜日にかけて、中心気圧915hPa、最大風速55m/s、最大瞬間風速75m/sが予想されており、台風としては最も強い猛烈な台風へ発達する見込みです。

今年猛烈な台風にまで発達したものは台風3号と台風8号がありますので、もし予想通りに猛烈な勢力となれば、今年21個発生した台風のうち3個目ということになります。

台風21号は月曜日~火曜日にかけて日本の南を北上し、最新の予報円では火曜日の15時には西日本のすぐ南の海上へ到達する予想です。

ただこの時点の予報円の直径は約1000キロあり、太平洋高気圧や偏西風などの兼ね合いにより、速度を上げていれば、すでに西日本に到達している可能性もある他、東寄りのコースを小回りに転向すれば伊豆諸島方面に向かって進路をとる可能性も考えられます。

いずれにしても日本付近へ最も大きな影響があるとすれば、火曜日~水曜日頃の可能性が大きいでしょう。

今後も最新の情報にご注意下さい。

猛烈な台風は年平均2個程度発生

1977年以降の統計では、最大風速54m/s以上の猛烈な台風がこれまでに89個発生しています。

42年間で89個ですから、平均すれば年に2個程度の発生頻度となります。

ただ去年(2017年)は発生がありませんでしたが、一昨年(2016年)は5個も発生しており、年ごとの発生数はけっこうばらついています。

もし今の台風21号が猛烈な台風となれば、今年3個目で、年平均としては多い方ということになります。

平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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