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雨のあと、来週は再び暑く。猛暑の恐れも。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
来週は30℃超え続出か。(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

あす母の日は大雨に注意

13日(日)の雨雲予想。(ウェザーマップより)
13日(日)の雨雲予想。(ウェザーマップより)

あす日曜日は母の日。

きょうとは一転し、前線や湿った空気の影響で広く雨雲が発生し、北日本~西日本にかけて雨が降る見込みです。

特に東海や近畿など、太平洋側では雨雲が発達し、雷を伴って激しい雨の降る恐れがあり、関東でもあす夕方~夜はザーザー降りの雨となるでしょう。

あさって月曜日には雨雲が抜けて天気の回復する所が多くなりますが、今度は一気に気温が上昇し、日に日に暑くなる見通しです。

週明けは西から暖気にスッポリ

15日~16日の上空の暖気予想。(ウェザーマップより)
15日~16日の上空の暖気予想。(ウェザーマップより)

週明けは大陸で暖まった空気が西から流れ込み、火曜日~水曜日にかけて日本列島をスッポリと覆ってくる見込みです。

上空約1500mで15℃以上の暖気にスッポリと覆われますが、これは晴れれば地上付近で30℃以上の真夏日をもたらす暖かな空気です。

さらに18℃以上の暖気も見えていますが、これは海風の入りづらい内陸で35℃近くまで上げる力を持った暖気で、晴れ具合やちょっとした風向き次第では35℃以上の猛暑日をもたらすことも考えられます。

もしそうなれば記録的に早い猛暑日の到来となり、こんな状態が水曜日~木曜日頃をピークに金曜日頃まで続く見込みです。

関東甲信の週間予報は?

週間予報。(気象庁HPより)
週間予報。(気象庁HPより)

来週は全国的に暑くなりますが、関東甲信の週間予報をみてみましょう。

すると甲府は火曜日から3日連続、熊谷は水曜日から2日連続で30℃以上の真夏日が予想されており、それぞれ気象条件によっては34℃位まで上がる可能性も示唆されています。

内陸のアメダスを含めると35℃以上の猛暑日が出てもおかしくありません。

また東京都心は水曜日の29℃が最高ですが、30℃以上の真夏日となる可能性も十分に考えられる予想となっています。

もし東京都心で真夏日となれば、5月中旬までに記録する真夏日は2004年以来14年ぶりとなります。

全国的な初猛暑日の記録は?

この10年間の初猛暑日の日付は以下の通りです。

2017年5月21日、館林

2016年6月18日、館林など

2015年7月09日、佐賀など

2014年5月31日、日田

2013年5月24日、日田

2012年7月08日、伊原間(沖縄)

2011年6月22日、館林など

2010年6月26日、足寄(北海道)など

2009年6月20日、菊池(熊本)など

2008年7月03日、延岡(宮崎)など

上記のようにこの10年間では5月中旬までに猛暑日を記録した年はありません。

ただ過去5月13日にとんでもない暑さを記録した年があります。

それは1993年。

日本海から南下してきた前線に向かって暖かな空気が流れこみ、関東内陸でフェーン現象が起きたため、37℃を超えるような記録的な猛暑となりました。

これは今でも5月の歴代の記録となっています。

来週は猛暑日が出る出ないに関わらず、間違いなく季節外れの暑さが続きますので、熱中症など、体調管理に十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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