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2つの台風が発生する予想

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
日本の東にある2個の熱帯低気圧が台風へ変わる予想(20日正午)

24時間以内に2つの台風が発生か

熱帯低気圧情報(気象庁20日15時発表)
熱帯低気圧情報(気象庁20日15時発表)

気象庁による最新の熱帯低気圧(台風)情報

日本のはるか東方海上にある2つの熱帯低気圧(aとb)に対して、気象庁から24時間以内に台風へ発達する見通しとの情報が発表されてます。

どちらが早く台風になるかは別として、発生すれば台風5号と6号になるでしょう。

2つのうち、東側(右側)にある熱帯低気圧bは日付変更線近くの東経180度ぎりぎりの位置にあるため、台風になったとしても、この位置から日本へ影響する可能性はかなり低いものと思われます。

一方、熱帯低気圧aは南鳥島近海の東経160度付近にあるため、上空の流れ次第では日本に近付くことも出来る位置にあると言えるでしょう。

また日本のすぐ南にも雲の渦巻きがありますが、これは低気圧という解析で、今後台風に発達するような予想とはなっていません。

しかし海水温が30℃近い南の海上をウロウロしていれば、そのうち熱帯低気圧に性質が変わってくることもありますので、念のため、注意が必要です。

22日、土曜日の予想天気図では?

7月22日(土)の予想天気図。(気象庁発表資料に加工)
7月22日(土)の予想天気図。(気象庁発表資料に加工)

22日(土)午前9時の予想天気図では、熱帯低気圧aから変わったであろう台風が日本の東海上を目指して北西方向へ進んでくる予想です。

22日以降の進路は台風の北側にある高気圧や北海道付近を南下する前線(梅雨前線)に左右されるものと思われます。

日本へ近付かないとしても、週末~週明けにかけて、関東など、海のレジャーへは高波などの影響が出るかもしれません。

今後発生するであろう台風の進路予想にご注意下さい。

また北海道付近を南下する前線の影響で、週末にかけて、北日本では大雨の恐れがありますし、来週はこの前線帯が東日本へ南下して、関東などでも、まるで真夏が失速したかのような曇雨天となる可能性があります。

来週の天気傾向は、出来るだけ最新のものをチェックした方が良さそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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