3日(ひな祭り)は都心部でも花粉が大量飛散となる恐れ
風の強い天気図、花粉飛散型に
3月を迎え、関東~九州にかけて、スギ花粉の飛散が本格化しています。
九州などではすでに花粉のピーク期に入ったという情報もありますが、あす3日(ひな祭り)は都内を含めて、関東でも大量飛散となる恐れがあります。
花粉には特に多く飛ぶ気象条件というのがあり、それは雨上がりで、風の強い暖かな晴天の時と言われています。
実際、このような気象条件の時には、過去に幾度となく、極めて多くの飛散(大量飛散)につながったことがあります。
あすの関東は2月下旬に花粉の本格飛散が始まって以来、このような気象条件が揃う最初の日ということになるでしょう。
あすの出勤時は十分な対策を
東京都健康安全研究センター(東京花粉ネット)の予想では、日付が変わる頃から北西の風が強まり、都内でも夜中の内からかなり多くの飛散が始まる見通しです。
更に都心部には埼玉方面からの花粉もかなり多く飛んでくる予想です。
あす3日(ひな祭り)の朝の通勤時間帯、午前8時の花粉の飛散予想は上図なのですが、都心部を含めて、都内はほぼ赤色で埋め尽くされている状態です。
これは空気1立方メートルあたり、200個をはるかに超えるような大量の花粉が飛んでることを予想しています。
ちなみに40個以上で極めて多い飛散(猛烈な飛散)と定義されていますので、明朝はいかに多くの花粉が飛ぶ予想なのかは想像に難くありません。
さらに日中にかけても多摩地方を中心に非常に多くの花粉が飛ぶ予想ですから、マスクやメガネなどで十分な対策を行った方が良いでしょう。
また風は強いものの、雨上がりの晴天で、洗濯や布団を干される方も多いと思いますが、十分にはたいてから取り込んで頂きたいと思います。
雨上がりは猛烈飛散に
昨シーズンの同じ時期、3月の東京都心(千代田区)の日ごとの花粉飛散数を調べ、これに1ミリ以上の雨の降った日を重ねてみました。
すると雨上がりの翌日はいずれも100個以上の猛烈な飛散となっているのが分かります。(こちらはダーラム法)
雨上がりでも、気温が低かったり、風が弱い時など、気象条件によっては大量飛散にむすびつかないこともあります。
しかしデータにあるとおり、大抵の場合は非常に多くの飛散となりますので、今後も雨上がりの晴天で、特に風が強かったり、気温が上がる場合などは十分にご注意下さい。