記録的に暑い5月~東京の夏日は観測史上最多ペースで増加中~
5月上・中旬の気温は、関東や東北地方で2℃以上高い
今年は4月中旬頃までは雨の降る日が多く、不安定な天気が続きましたが、4月下旬以降は晴れて気温の高い日が多くなっています。
特にGWの頃からは顕著な高温傾向が続いており、5月上旬~中旬にかけての20日間の平均気温は、関東や東北地方の広い範囲で平年より2℃~3℃以上も高くなっています。
主要都市では東京が平年差+3.0℃、熊谷も+3.0℃、東北地方では福島で+3.0℃、仙台が+2.8℃などとなっています。
20日間の平均気温が平年より3℃も高いというのは、この期間としてはかなり高い、あるいは記録的に高いというレベルになります。
東京の5月上・中旬の夏日日数は12日で観測史上最多
実際に5月入ってからの東京の気温推移は以下のようになっています。
5月に入ってから東京の夏日日数(25℃以上の日)はすでに12日もあり、これは上旬~中旬にかけての記録10日を超え、観測史上最も多くなっています。(1876年以降の最多は10日で、2014年、1998年、1982年、1969年の4度記録)
また、きょう21日も東京では25℃を超えて、今月13日目の夏日となっています。
では、ウェザーマップによる5月31日までの10日間予報をみてみましょう。
あす以降の予報では、日曜日~月曜日にかけて曇りや雨となるため、このタイミングでやや気温が下がりますが、その他の日は全て25℃以上の夏日が予想されています。
もし予想通りいけば、5月の夏日日数は20日以上となりそうで、5月1か月間の最多夏日日数記録18日も超える可能性がかなり高いのでは?と思っています。
気象庁の1か月予報でも来週は高温の確率がかなり高くなっています。
夏日日数の記録更新はもちろん、20日現在20.3℃で暫定3位となっている東京の5月の平均気温も、おそらく観測史上1位を更新する可能性が高いのではないでしょうか。
これだけ気温が高いと果物や野菜など生育への影響、あるいは夏物衣料への経済的な影響などが大きくなってくるかもしれません。