台風8号、猛烈な勢力(最大瞬間風速75メートル)で、宮古島に接近か
台風8号はやや西回りに
台風8号は、フィリピンの東海上で、当初の予想より早めに「大型で非常に強い台風」へと顕著な発達を遂げました。
このため、台風自身がその前面に張り出している太平洋高気圧を若干強めた模様で、その高気圧に行く手を抑えられるような形で、当初の予想よりも、やや南より(西より)の進路を通ってきています。
台風は強い上昇気流を伴うため、その下降した空気(下降気流)が周囲の高気圧を強める働きをするのです。
猛烈な勢力で宮古島に最も接近か
気象庁が発表した最新の予報円によると、台風8号は8日(火)の午前9時~昼頃、宮古島に最も接近した時点で最盛期を迎え、中心気圧910hPa、最大瞬間風速75メートルの猛烈な勢力になると予想されています。
その後8日(火)夕方~夜にかけて、今度は久米島に接近する予想です。
予想されるコースの真ん中を通れば、沖縄本島は台風の中心から150~200キロ程度離れることになり、直撃という感じではなくなるかもしれませんが、猛烈な台風であり、しかも大型ですから、暴風や高波などに厳重な警戒が必要なことは間違いありません。
宮古島は2003年14号台風に匹敵
ところで、今回とほぼ同じ勢力で、宮古島を直撃した台風があります。
それが2003年9月の台風14号です。
この台風も沖縄近海で発達のピークを迎え、宮古島付近を通過した時点で、中心気圧は910hPaに発達し、宮古島では74.1メートルの最大瞬間風速を記録しました。
この烈風により、宮古島では多数の電柱や風力発電機が倒壊するなど、甚大な被害が発生しています。
今回も直撃を受ければ、まさにこれに匹敵するような被害も想定されます。
台風の中心が最も近づく予想の宮古島や久米島では、特に最大級の警戒が必要です。
なお、特別警報の発表もあり得ますので、沖縄の崎濱綾子気象予報士の記事も参考になさって下さい。