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台風8号発生~来週は強い勢力で西日本に接近か~

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
マリアナ諸島で台風8号が発生。今後は急速に発達しながら北上する見込み。

最も発達する位置で発生

7月4日(金)午前9時、マリアナ諸島で台風8号が発生しました。

このあたりは台風銀座とも言われる地域で、多くの台風が発生することはもちろん、

海水温の非常に高い海域を進むため、顕著に発達することが多いことも知られています。

急速に発達しつつ北上

今回発生した台風8号も然り。

海水温が平年よりも高い30℃~31℃もあるフィリピンの東海上を北西に進むため、急激に発達する予想です。

今の予想では、週明け7日の月曜日には、945hPaの非常に強い勢力で北緯20度ラインを越え、8日火曜日には沖縄地方に接近する予想です。しかもおそらく大型の台風として、沖縄地方に接近するものと思われます。

また沖縄~奄美周辺海域も海水温が27℃~28℃と高く、沖縄地方を通過したあとも、かなり強い勢力を保ったまま9日水曜日頃に、九州、あるいは西日本に接近する予想です。

台風の予報円
台風の予報円

気象庁発表、台風の予報円

まだ、予報円がかなり大きく、太平洋高気圧などの上空の風の流れによっては東にぶれるか、西にぶれるか微妙なところではありますが、来週の中頃には、西日本を中心にかなり大きな影響を受ける可能性が高いと思われます。

また、今は梅雨時。台風が沖縄の南にある月曜日頃から西日本でも梅雨前線の影響で大雨が始まる可能性があります。

更に、台風の動きが本州付近で遅くなる可能性もあり、そのような場合は、西日本を中心に、数日間にわたり、大雨が降り続くおそれもあります。

来週は台風による荒天や梅雨前線に伴う大雨などに厳重な警戒が必要となりそうです。

上図は気象庁発表の台風情報(加工等は了承済み)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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