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WBAスーパーフェザー級チャンプの再起

林壮一ノンフィクションライター
MJS Entertainment

 WBAスーパーフェザー級王座を保持したまま、今年1月に同ライト級レギュラー王者、ジャーボンテイ・デービスに挑んだヘクター・ルイス・ガルシア。16戦全勝10KOと勢いに乗っていたが、デービスの壁は厚く、9回13秒でキャンバスに沈んだ。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/84716b501fce108d69bb618d22ce7bebe0de89ef

 来る25日、ガルシアはラスベガスで再起戦を迎える。

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 練習を公開したガルシアは言った。

 「ベガスで最高のキャンプを張った。トレーニングもスパーリングも世界中でベストなものだぜ。完璧に仕上げた。体重もしっかり落とせたし、コンディションもいい。俺は強くなった。

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 (対戦相手の)レイモント・ローチは指名挑戦者で、リングで何かを見せるだろう。彼はテクニシャンでボクシングIQも高く、実力派の良い選手だ。タイトル奪取を目指し、飢えた状態にあるだろう。そんな挑戦者を迎え撃つんだから、ハードなメニューをこなした。もちろん、ベルトは渡さない。きっと、素晴らしいファイトになるさ」

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 ガルシアがタイトルを獲得した2022年8月20日のロジャー・グティエレス戦は、持っているものの全てを発揮したようなファイトだった。その結果、ワンサイドの判定勝利を収めた。

 「130パウンドこそ、底力が発揮できる。つまり、俺は危険な男になるんだ。強敵を下してベルトを腰に巻き、今度は指名挑戦者との防衛戦だ。俺がこの階級で最強であることを証明してみせるよ」

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 その強気な発言は、デービス戦のダメージから立ち直ったかに見える。

 「11月25日は、俺が世界最高のファイターの一人として認められることになるだろう。自分の地位を確固たるものにするぜ。俺の目標は、ビッグネームと戦うことだ。ローチに勝てば、デカいチャンスに繋がるように思う」

 初黒星は、ガルシアを成長させたか。いかなる戦いを展開するのか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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