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16戦全勝13KOの新星ミドル級サウスポー

林壮一ノンフィクションライター
Esther Lin/SHOWTIME

 WBAミドル級タイトル挑戦者決定戦として行われた同2位のイリヤ・ガルシアvs.14位のアルマンド・レセンディス戦は、8ラウンド1分23秒でガルシアがKO勝ちした。

 20歳のガルシアはデビュー以来16戦全勝13KOと勢いに乗る。一方のレセンディス(24)は、14勝(10KO)2敗となった。

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 両者は互いに譲らず、激しい打ち合いを展開。打ちつ打たれつのファイトでラウンドが進む。ガルシアが手数とクリーンヒットで上回り、試合を優位に運んだ。

 第8ラウンド、ガルシアはカウンターの右をボディーにヒット、間髪を入れずに顎にも重いパンチを放った。

 その後、レセンディスをコーナーに追い込み連打を浴びせる。ダメージを重く見てレフェリーのトニー・ウィークスが、両者の間に割って入って試合を止めた。

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 2位と14位の対戦を挑戦者決定戦としたWBAだが、ガルシアはタイトル挑戦が叶うだろうか。

 現WBAミドル級王者のエリスランディ・ララ・サントーヤは、40歳のキューバ人だ。元WBA世界スーパーウェルター級王者で、ゲンナジー・ゴロフキンが返上したWBA世界ミドル級タイトルを保持している。

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 ガルシアはララ戦が本当に決まるのか。世界戦が実現した折、20の年齢差はどちらに有利となるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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