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21年目を迎えるKING

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 間もなく新シーズンが開幕するNBA。"KING"レブロン・ジェームズにとって、21年目となる。

 先日、ESPNが「レブロンの出場時間を減らすことよりも、むしろ、彼の周りに才能を追加することがレイカーズには重要だ」と述べたが、異論は無い。

 いかに唯一無二の男でも、たった一人では勝てない。どうしても、チャンピオン・リングが欲しくて、KINGがマイアミ・ヒートに移籍した時、チームメイトに豪華な顔ぶれがあった。

 ここ数年の彼の働きぶりを見ると、周囲に恵まれているとはとても言えない。レイカーズ在籍は、早くも6年目。マイアミでプレーした時間よりも長い。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 12月に39歳となるKINGの昨シーズンの平均出場時間は1試合あたり35.5分。2021-22シーズンの37.2分より、少しばかり減った。とはいえ、レイカーズでの最初の3シーズンよりも多かった。

 それもその筈。彼のいないレイカーズは、並以下のチームとなってしまうのだ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 昨季、プレイオフの西地区決勝でデンバー・ナゲッツに敗れたレイカーズだが、PGのディアンジェロ・ラッセルは成長を印象付けた。今シーズン、スターティングになりそうだと囁かれているが、KINGとのコンビネーションを向上させることが、稀代のバスケットボーラーの負担を軽減することに繋がる。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 レイカーズは復活の狼煙を上げられるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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