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WBC暫定ミドル級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクションライター
MJS Entertainment

 WBC暫定ミドル級タイトルを保持する強打のドミニカンファイター、カルロス・アダメス(29)が24日に初防衛戦のリングに上がる。挑戦者は2階級制覇を目指す元WBA/IBFスーパーウエルター級王者ジュリアン・ウィリアムズ。

 会場はこのところ、立て続けにビッグマッチを開催するミネソタ州ミネアポリスの「ザ・アーモリー」。SHOWTIMEでの生放送も決まった。 

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 22勝(17KO)1敗のアダメスは、160パウンドで世界の正規タイトルを獲得するチャンスを掴もうとしている。彼は2021年12月にトップコンテンダーのセルギー・デレビャンチェンコを圧倒して大いに名を上げ、続く2022年10月には、フアン・マシアス・モンティエルを3ラウンドでKOして暫定ベルトを獲得した。

 29歳のアダメスはドミニカ共和国のコメンダドール生まれで、現在はニューヨークのワシントンハイツに住んでいる。元王者のカルロス・モリナ、フランク・ガラルサ、ジョシュア・コンリー、アレハンドロ・バレラらを相手に勝利を重ね、コンテンダーとしての地位を確立した。キャリア唯一の黒星は、2019年にWBO暫定スーパーウエルター級タイトルに挑み、パトリック・テイシェイラに僅差で判定負けしたものだ。

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 アダメスは語った。

 「この試合のためにハードなトレーニングを積んできた。非常にタフなファイターであるジュリアン・ウィリアムズを相手に、暫定王座を防衛する準備は万全だ。私は自分の道を切り開くために弛まぬ努力を続けてきたし、自分がミドル級のトップに相応しいと証明してみせる。

 SHOWTIMEで自分のスキルを披露する機会が与えられたことに感謝し、ファンのために素晴らしいパフォーマンスを披露する。6月24日、ミネアポリスのアーモリーは歴史的な盛り上がりを見せることだろう。私は勝つためにやる!」

Stephanie Trapp/TGB Promotions
Stephanie Trapp/TGB Promotions

 ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のウィリアムズの戦績は、29勝(16KO)3敗1分。ウィリアムズのベストバウトは2019年5月にジャレット・ハードとの乱打戦を制して154ポンドの統一王者となった一戦だ。現在、33歳の彼は、初防衛戦でベルトを手放してから、大舞台での負けが込んでいる。

Stephanie Trapp/TGB Promotions
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 ウィリアムズも話した。

 「今のところトレーニングは順調で、試合に向けて非常に良い準備ができている。アダメスのどんな動きにも対応できるように準備している。6月24日の勝利は、私のボクシング人生の全てを意味する。これが私の目指すところなんだ。ミネアポリスでの激しいファイトを楽しみにしているよ」

 順当にいけばアダメスの勝利だろう。内容も問われる。「ザ・アーモリー」のファンを、燃え上がらせることが出来るか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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