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76ersが監督を解任

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地時間14日の日曜日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがボストン・セルティックスに敗れ、NBAプレイオフから姿を消した。シクサーズは、これで3年連続プレイオフ東地区セミファイナル敗退となった。

 私は4月7日の本コーナーで「エンビード一人に頼り切りだ」と記したが、危惧していた通りの結末となった感がある。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20230407-00344443

 今回の結果を受け、シクサーズは3シーズン指揮を執ったドック・リバース監督を解雇した。

写真は昨年度のプレイオフ
写真は昨年度のプレイオフ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 シクサーズ社長のダリル・モレイは、以下の声明を出した。

 「ドクはNBA史の中で最も成功した監督の一人であり、将来の殿堂入りは間違いなく、私が心から尊敬する人だ。我々は、彼がこの3シーズンで行ったすべてのこと、またフィラデルフィアに与えた影響に感謝する。ただ、シクサーズがチャンピオンシップを戦う目標に向かうには、変化が必要だと判断した」

エース、ジョエル・エンビードの今季の挑戦は終わった
エース、ジョエル・エンビードの今季の挑戦は終わった写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リバースの後任候補には、サム・キャセール、マイク・ダントーニ、マイク・ビューデンホルツァー、モンティ・ウィリアムズ、ニック・ナースとフランク・フォーゲル等が挙がっているようだ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 リバースはシクサーズに在籍した3年で、レギュラーシーズン154勝82敗の成績を残した。フラデルフィア・ファンが望む結果には届かなかったが、2000年に最優秀監督に選出され、2008年には、今回、自身の希望を打ち砕いたセルティックスを率いてNBAチャンピオンとなっている。シクサーズでの苦い経験を、どこかで役立てる機会もあるだろう。まだ61歳。リバースの再起を願う。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 そして、NBA地区ファイナルは、西のデンバー・ナゲッツがロスアンジェルス・レイカーズから先手を取った。東地区は、マイアミ・ヒートがセルティックスに立ちはだかる。

 セルティックスvs.ヒート第1戦は、日本時間の今日、18 (木) の午前9時30分Tip Offだ。見逃せない戦いが、まだまだ続く。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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