エンビードはMVPを獲るか?PlayOffは?
現地時間4日、火曜日の夜、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがボストン・セルティックスを103-101で振り切った。シクサーズのエースであるジョエル・エンビードは、52得点、13リバウンド、6アシストという圧倒的なパフォーマンスを見せた。
シクサーズのドック・リバース監督は、試合後「MVPレースは終わった。マジだ。彼は、NBAの一試合でわがチームの得点の半分を稼いだんだ。僕は偏見を持っているが、MVPレースは終わったさ」と語った。
確かに今季のエンビードは大車輪の活躍を見せている。リバースの発言も頷ける。が、このままなら3位でフィニッシュしてプレイオフに挑むシクサーズは、エンビード一人に頼り切りだ。
4日のセルティックス戦でも、シクサーズの抱えるその問題が露になった。この夜、エンビードは39分間プレーした。その間にシクサーズはセルティックスに17点のリードを奪う。が、背番号21のセンターが休んでいた9分の間に、シクサーズは15点のビハインドを負った。
一度エンビードがベンチに下がれば、シクサーズは簡単に崩壊する。プレイオフで、エンビードのプレー時間が増えることは確実だが、それでも休息は必要だ。過去に膝を痛めてコートを去る姿も目にしている……。
シクサーズが、エンビード無しでゲームを上手く運び、短期決戦で勝ち上がれるのか…と、どうしても案じざるを得ない。
カメルーン国籍で213cmのファイターは、今日のNBAを代表するセンターだ。MVPを獲らせてやりたい。だが、一人が図抜けていてもプレイオフは勝ち上がれない。シクサーズの他のメンバーの奮起を期待したい。