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間もなくゴング! NYゴールデングローブ5冠王者のプロ15戦目

林壮一ノンフィクションライター
Courtesy Trapp Fotos / BoxingInsider

 今夜、米国ニューヨーク州タイムズスクエアのソニーホールに、同州ゴールデングローブで5冠を達成したブライアン・セバロが上がる。プロ転向後は13勝(7KO)1敗。

 今回の対戦相手は、20勝(9KO)6敗2分けのルイス・アルベルト・ベロン。アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスからNYに呼ばれたファイターだ。

 2020年12月、セバロはWBOインターコンチネンタルウェルター級タイトルを獲得したが、今回はノンタイトルのスーパーウェルター級8回戦。あくまでもホームタウンのリングに上がるセバロが主役で、メディアに対してベロンの写真やコメントは配布されていない。

Courtesy Trapp Fotos / BoxingInsider
Courtesy Trapp Fotos / BoxingInsider

 セバロは言った。

 「僕のトレーニングは素晴らしいよ! 2019年以来、こんなにいいコンディションはなかった。ベロンはタフな相手との戦いをこなしてきた選手。敗れた経験もあるけれど、トップレベルと評価出来る男だ。勝利を目指してアルゼンチンからやって来た訳だから、ハートがあることは理解している。僕は地元の友人、家族、そしてファンの前で大きな勝利を収めるさ。どうか見逃さないでほしい」

Courtesy Trapp Fotos / BoxingInsider
Courtesy Trapp Fotos / BoxingInsider

 今回の興行主はディベラ・エンターテイメント。代表者のルー・ディベラは、かつてHBOスポーツのナンバー2として数々のビッグマッチを担当した人物。

 TV人ではなく、興行を手掛けるようになってからは、セルヒオ・マルティネス、バーナード・ホープキンス、ジャメイン・テイラー、ミッキー・ウォード、ディオンティ・ワイルダー等をマッチメイクした。

 ディベラのお眼鏡にかなったセバロだが、アルゼンチン人ファイターの意地も見たいものだ。果たしてどんなファイトになるか。間もなくゴングだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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