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注目!! WBC暫定フェザー級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクションライター
フィゲロアRyan HafeyPBC

 WBC暫定フェザー級タイトル決定戦が3月4日に行われることとなった。場所はカリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナ。SHOWTIMEで放送される。既にチケットが発売された。

 日本のボクシング界にとって、憎き悪役であるルイス・ネリを7回で沈めながら、井上尚弥との対戦が噂されるステファン・フルトンに判定負けした元WBA/WBCスーパーバンタム級チャンピオンのブランドン・フィゲロアと、2022年1月22日にWBCフェザー級タイトルを獲得しながら、初防衛戦で敗れたマーク・マグサヨが対戦する。

Ryan HafeyPremier Boxing Champions マグサヨは2022年7月9日にレイ・バルガスに敗れた
Ryan HafeyPremier Boxing Champions マグサヨは2022年7月9日にレイ・バルガスに敗れた

 同ファイトを組んだプロモーターのトム・ブラウンは言った。

 「3月4日の土曜日は、ブランドン・フィゲロアとマーク・マグサヨがフェザー級での地位を得るために対決することとなりました。エキサイティングな選手同士の激突です。ブランドンは昨年7月のフェザー級デビュー戦で、素晴らしいパフォーマンスを見せました。マグサヨは接戦の末、タイトルを失いましたが、王座を取り戻すチャンスがあります。カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナでスリリングな夜を生放送するための準備が整いました」

Ryan HafeyPremier Boxing Champions
Ryan HafeyPremier Boxing Champions

 22勝(17KO)1敗1分けの26歳、フィゲロアは126パウンドの初陣で6ラウンドで相手を葬り、再起を飾った。フェザー級では今回が2戦目だ。元2冠王者は語った。

 「早く、愛するリングに戻りたい。ベストな相手と戦いたいから、マグサヨのようなフェザー級の元チャンピオンとのファイトを希望した。彼との対戦ということで、とてもモチベーションが上がっている。お互いに一歩も引かないファイターだから、ファンの皆さんに素晴らしい試合をお見せできると確信している。126ポンドで自分の実力を発揮するチャンスだし、圧勝して世界にアピールしたい」

Ryan HafeyPremier Boxing Champions
Ryan HafeyPremier Boxing Champions

 マニー・パッキャオのラストマッチでも前座に出場し、パックマンをボクシング界の伝説に育て上げたフレディ・ローチの指導を受ける27歳のフィリピン人スターも話した。マグサヨの戦績は、目下24勝(16KO)1敗である。

 「フィゲロアも僕も打ち合いが好きですから、どんな試合になるかは皆さんが分かっているでしょう。私の目標は、ファンの皆さんに喜んでもらえるような試合をすることと、フェザー級の世界タイトルを奪還することです。どんな相手とでも戦う準備はできています。これは、メキシコvs.フィリピンスタイルの真の対決であり、私は再びリングに上がることが待ち切れません」

 ワクワクするカードである。両者がキャンプでケガなどせずに、試合当日を迎えることを祈りたい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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