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オールスター選手、カイリー・アービングがトレードを要求

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ブルックリン・ネッツのオールスターガード、カイリー・アービングがトレードを要求しているーー。そんな情報をCBSのビル・レイター記者が、現地時間の3日に発した。アービングは2月9日のトレード期限前に移籍することを希望しており、さもなければ7月にフリーエージェントで退団するとネッツに伝えたという。

 ネッツの背番号11は、昨夏にもチームを離れる可能性大だと報じられた。御存知のようにアービングは新型コロナウィルス感染防止のワクチンの接種を頑なに拒み、昨シーズンの出場機会を自ら減らした。COVID-19予防接種を打たなかった為、ニューヨーク市でワクチン義務付けが解除されるまでアウェイゲームにしか出場できなかったのだ。それ以前にも、未承認で2週間分の試合を欠場している。昨年のレギュラーシーズンで、コートに立ったのは29試合のみである。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 今シーズンも、アービングはツイッターで反ユダヤ的な内容をシェアし、十分な時間を与えられたにもかかわらずに謝罪しなかったことで、チームから出場停止処分を受けた。いつになっても問題児である点は変わらない。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 今回のトレード要求は、アービングとネッツが契約延長で合意に至らなかったことを受けてのものだそうだ。ESPNのエイドリアン・ウォジャナロフスキーは、「アービングはロスアンジェルス・レイカーズへの加入に関心を持ち続けている」と論じた。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 現時点でトレード交渉を行うことが予想されるのは、レイカーズとダラス・マーベリックスの2チームだと目されている。

 改めて述べるまでもないが、ネッツは日本期待の渡邊雄太が所属するチームだ。現在、東地区4位。果たして、アービングのトレード希望はネッツにどのような影響をもたらすか?

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2018年に公開された映画、『Uncle Drew』では見事な演技を見せたアービングだが、お騒がせ男であることは間違いない。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20181101-00102172

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 年俸、3693万4550ドルを受け取っている30歳のPGの行方が気になる。オールスターでも先発で起用されることが決まっているアービング。今年の宴は、どのチーム所属の選手として迎えるのだろうか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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