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4冠統一戦を控えたWBA/WBC/IBFスーパーウエルター級チャンプ

林壮一ノンフィクションライター
(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME

 WBA/WBC/IBFスーパーウエルター級チャンプ、ジャーメル・チャーロvs.WBO同級王者、ブライアン・カスターニョの4冠統一戦が近付いてきた。

 カリフォルニア州サンタモニカのチャーチル・ボクシングクラブでキャンプを張っていたチャーロが、試合3日前に練習を公開した。その時の言葉をお届けしよう。

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 チャーロは言った。

 「ゴングが待ちきれない。距離を取った戦いを俺は望まない。ヤツを壊してやる。

 お客さんを熱狂させ、かつ喜ばせたいね。カスターニョは今回、何点か戦い方を変えてくるだろう。そうしなければ、早目にリングで眠ることになる。まぁ、どんな戦い方をしたって、俺はヤツをKOするつもりだよ。

(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 カスターニョ戦に向け、十分な準備をした。他のファイトと同じようにアプローチしていく。どちらが優秀かを、じっくり見てほしいね。

 俺はずっとパウンド・フォー・パウンドと呼ばれること以上に、主要4団体を束ねることを目標としてきた。その時が訪れるんだよ。パウンド・フォー・パウンド論は気にしちゃいないが、今回統一チャンプになったら、自然と俺の名も、そのリストに挙がるんじゃないか。勝利すれば、誰もが俺を認めざるを得なくなるさ。

(C)Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 俺自身の中身は変わらないが、ファイトスタイルは何点か改良している。その利点を今回発揮することになるさ。直ぐに試合が終わるかもしれないし、12回フルに戦うかもしれない。前回の対戦とどう変わるかは分からないね。

 南カリフォルニアは、今ちょっと寒い。でも試合の夜は、俺がファンを熱くさせてやるよ」

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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