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間も無くゴング!全勝同士の新鋭対決

林壮一ノンフィクションライター
(C)Ryan Loco/SHOWTIME

 15戦全勝11KOのドミニカン、ルイス・ヌネェスと、14戦全勝8KOのプエルトリカン、カルロス・アリエタが、今日フロリダ州オーランドで激突する。

 注目のスーパーフェザー級10回戦だ。ヌネェスは128.25パウンド、アリエタは129.25パウンドで前日計量をパス。

 同ファイトはSHOWTIMEが若手育成の目的で設けた枠で放送される。試合前の両者の言葉をお届けしよう。

 (C)Ryan Loco/SHOWTIME
(C)Ryan Loco/SHOWTIME

 ルイス・ヌネェスは言った。

 「俺が最初に頂戴したニックネームは ‘Explosive’(爆発物)なんだ。マネージャーが付けてくれた。いい選手にはそれぞれ、存在を象徴するような渾名があるだろう。

 でも、あまり気に入らなくて他にいいものは無いかなと感じていた。そのうち、‘The Twist’と呼ばれるようになった。実際に、音楽や踊りを見て気に入ったよ。

 対戦相手が俺の動きからツイストをイメージするかどうかは分からないが、ダンサーのようだとは思うんじゃないかな。

ドミニカ共和国の国旗
ドミニカ共和国の国旗提供:アフロ

 アリエタとは打ち合いになるだろう。それが楽しみだね。見る人も喜ぶだろう。彼はいい選手だし、申し分の無いキャリアもある。試合開始まで、勝つための準備を怠らない。

 今回、クリス・コルバート(2021年7月3日までWBAスーパーフェザー級暫定王者)と、スパーリングする機会に恵まれた。あれだけレベルの高い人と練習出来たんだから、非常にありがたかったね。今回のファイトに計り知れないアドバンテージとなったよ」

 (C)Ryan Loco/SHOWTIME
(C)Ryan Loco/SHOWTIME

 カルロス・アリエタも語った。

 「僕は基本的に、相手の動きを読んで適応していくタイプです。打ち合いも可能だし、足を使うことも出来ますよ。相手によって変えますが、WARと呼ばれるような戦いが好きです。

 対戦相手に十分なダメージを負わせるパワーも持っていますが、最も誇れる自分の特色はスピードでしょうね。2020年11月6日以来の試合となりますが、ここまでトレーニングを休んだことはありませんでした。

アメリカ内の自由連合州であるプエルトリコの
アメリカ内の自由連合州であるプエルトリコの"国旗"提供:アフロ

 ヌネェスとは激しい打ち合いになるでしょう。この試合のオファーを耳にした折、即、YESと言いました。ステップアップに欠かせない試合ですからね。彼は僕と同じくらい飢えているんじゃないかな。負け無しだし、素晴らしい戦績だと思います。

 彼の技術に対応する策を練っています。不安要素はありません。作戦を実行するだけですよ」

 今日の一戦は、ヌネェスが米国における2試合目なら、アリエタは4度目のリングとなる。果たして、生き残るのはどちらか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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