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元NBA選手vs.元NFL選手のプロボクシング対決

林壮一ノンフィクションライター
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 3度NBAのオールスターに選出され、北京、ロンドンと2度、オリンピックで金メダルを獲得したデロン・ウィリアムスと、NFLの元スーパースターであるフランク・ゴアが、プロボクサーとして対戦した。

 共にデビューの4回戦としてである。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 ポイントガードだったウィリアムスは、NBA選手としては小柄な191センチ。ランニングバックとしてNFL史に名を刻んだゴアの身長は175センチ。

 バスケットボール選手が、体格的なアドバンテージを生かした試合となった。とはいえ、クリンチや組み合うシーンも多く、ボクシングマッチというよりは、エンターテイメントであった。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 40-35、38-37で2名がウィリアムスの勝利を唱え、残る一人は38-37でゴア優勢と採点した。

 試合後、元NBA選手は語った。

 「正直、やり難かったよ。最後に行った5回のスパーリングのようには運ばなかった。頭の位置がマズかったから、攻撃に移れなかった。トレーニングと本番は違うね。

 でも、楽しめたな。レスリングの経験が生きたように思う。自分が戦えることを示したかった。フランクは夢を持っていて、努力しているよね。脱帽だ。今夜は2人共、勝者と呼んでいいんじゃないか」

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 ゴアも話した。

 「全てにおいて良し、としたい。今夜はいい仕事をした彼が勝った。互いにハードに戦った。学んだものがあるね。楽しい夜だった。チームと相談して、次のことを考えるよ」

 ウィリアムスはさておき、ゴアはまたリングに上がるような雰囲気だ…。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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