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WBAライト級タイトルに挑む22勝(15KO)1敗1分けのチャレンジャー

林壮一ノンフィクションライター
Photo:Esther Lin/SHOWTIME

 現地時間5日にWBAライト級タイトルを賭け、ジャーボンテイ・デービス(27)に挑むイサック・クルス(23)。複数の女性に性的暴行を振るった容疑がかけられているローランド・ロメロの代役としてお鉢が回ってきた訳だが、クルスは千載一遇のチャンスに心を躍らせている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20211024-00264478

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20211120-00268393

 試合4日前に練習を公開し、メディアの質問に応じたクルスの言葉をご紹介しよう。

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 「我々の陣営は、12月5日の試合に向け燃えている。毎日120%の己を注ぎ、ハードなトレーニングを重ねてきた。何もかも、この試合に向けてのものだ。自分たちが出来る最善の方法を駆使している。試合では頭を使うよ。自分のスタイルは崩さずに、勝つための策を練っている。

 ジャーボンテイは偉大なチャンピオンだ。俺がローランド・ロメロよりも強い選手だって分かっているだろうよ。サンアントニオでの俺の試合(2020年10月31日に、初回KO勝ち)を目にしているし、彼のコメントからもそれが伝わってくる。

 俺は自分の仕事をやり遂げるため、勝つために、今ここにいる。判定だろうがノックアウトだろうが、必ず勝つさ。そして、イサック・クルスが本物のメキシコの戦士であることを、見る人全員に証明する。自分が放つパンチによって、示して見せる」

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 公開練習前のバーチャル会見でクルスは、こんな風に語っていた。

 「12月5日は、間違いなく素晴らしい試合になる。世界中が驚く、新たなスターメキシカン世界チャンプとなってみせるさ。過信はしていないが、ジャーボンテイは俺のようなタイプと戦った経験が無い。本物が勝ち、その存在を輝かせるんだ。

 この試合に向け、飢えているし、これ以上ないくらいのモチベーションを感じているよ。自分のためだけでなく、家族や祖国の誇りのために勝ちにいく。そして、まだ踏み入れたことの無いステージに上がるんだ。

 ジャーボンテイ戦の勝利のカギはメンタルの充実度と決意だね。俺には今、それが漲っている」

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
Photo:Esther Lin/SHOWTIME

 「この機会を与えてもらったことに、心から感謝したい。激しい練習を乗り越え、どんな試合でも精一杯戦うことが自分の仕事だ。パワーを前面に押し出してファイトする。俺のパワーを感じたジャーボンテイが、どう変わるか見物だな。

 俺はずっと世界一になることを誓ってきた。ジャーボンテイはトップファイターの一人。だからこそ、やりがいのある挑戦なんだよ」

 明日は計量だ。ロスアンジェルスがボクシングで熱くなっている。22勝(15KO)1敗1分けのクルスは、自身の言葉通り、メキシカン戦士の魂を見せそうだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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