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メイウェザーの期待を背負い3階級制覇を目指す24戦全勝23KOのサウスポー

林壮一ノンフィクションライター
Photo:Esther Lin/SHOWTIME

 3階級制覇を目指し、6月26日にWBAスーパーライト級チャンピオン、マリオ・バリオス(26)に挑むジャーボンテイ・デービス(26)が、先日、練習を公開した。

 26戦全勝17KOの王者バリオスに対して、挑戦者デービスも24戦全勝23KO。無敗同士の対決となる。

 キャンプ中のデービスの言葉をお届けしよう。

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 「どちらのパンチ力が上か、選手として優秀かなんて、リングに上がって試してみないと分からない。俺はあらゆる面でバリオスを上回っている。俺の周囲にいる人々は、それを理解しているぜ。

 フロイド(メイウェザー・ジュニア)からは、いつも『お前の能力を使って戦え。必ずしもKOを狙わなくていい』ってアドバイスされている。その言葉を理解しながらトレーニングして来たが、ノックアウトのチャンスがやって来るだろうな」

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 「俺が誇りに感じているのは、下がらないってことだ。どんな理由があっても目の前の敵に向かっていく。生き方においても、リングでもだ。だから、対戦する相手について何かを語る気は無い。ただ、倒すだけさ。そうやってトップにまで登って来たんだ。

 バリオスも俺もアマチュアでキャリアを積んだ。彼は、俺の狂った人生を知っているだろうな」

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 「昨年10月31日に戦った、レオ・サンタ・クルズは小さ過ぎたって色んな非難を浴びたよ。今回はバリオスの方がデカいけれど、サイズの違いなんか関係ない。どんな相手であっても、試合が決まったら倒しにいくだけだ。

 俺はチームの一員であることを自覚している。トレーナーやスタッフが俺を成長させるために掛けてくれる言葉を、きちんと受け入れている。決して独りよがりにはならないよ。最高のチームを持っている。それがいいのさ」

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 「俺は自分より大きな相手の料理法を考えている。バリオスはバリオスで、俺を攻略する策を練っているだろうな。フロイドが自分よりはるかにデカいローガン・ポールと戦った先日のファイトからも、学んだことがあるね。  

 バリオスが、どんな戦いをして来るかは分からない。でも、これは俺が主役のファイトだ。自分の能力の全てを見せる。ファンには喜びを届けるよ」

 前回の試合は、フロイド・メイウェザー・ジュニアが現役時代に使用したトランクスを借りてリングに上がったデービス。かつてのパウンド・フォー・パウンドの教えを、いかに活かすか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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