悪しきジンクスをPlayOff初戦で破った大ベテラン
現地時間22日、ついにNBAのPlayOffが始まった。東西それぞれの地区で2試合ずつが行われ、東地区はレギュラーシーズンで順位が上だったチームが勝利を挙げた。その一方で、西地区は下位チームが先手を取った。
西地区第6シードでPlayOffに出場しているポートランド・トレイルブレイザーズは、3位のデンバー・ナゲッツを123-109で下した。
今日、ナゲッツのエースは、セルビア出身のセンター、ニコラ・ヨキッチである。この日も34得点16リバウンドと、ダブル・ダブルの活躍を見せた。ヨキッチの背番号は「15」。
ブレイザーズのシックスマンである、大ベテランのカーメロ・アンソニーは、かつてナゲッツの大黒柱として、「15」を付けていた。10年前、ナゲッツからニューヨーク・ニックスにトレードされて以来、アンソニーはアウェイゲームで古巣から白星を挙げたことがなかった。この10年間でデンバーにおけるゲームは10連敗。
22日のアンソニーは、7732名の観客の前で21分35秒間プレーし、18得点3アシスト1リバウンドをマーク。ついにジンクスを破った。
特に圧巻だったのは4分51秒コートに立った1Qで、5本中4本のシュートを決めて12得点。ここぞ、という場面で放った3ポイント3本をすべて成功させ、ブレイザーズにリズムを呼び込んだ。1Qだけで12得点し、5月3日に総得点でNBAトップ10入りを果たした大ベテランらしい存在感を見せた。
ナゲッツのファンからはブーイングを浴びせられたアンソニーだが、試合後「いい時間だった。やっと勝てたな。デンバーは俺にとって、容赦ない罵声が飛んでくる特別な場所なんだ」と笑顔で語った。
ブーイングをエネルギーに変えたアンソニー、今後のPlayOffでの戦いぶりが楽しみだ。