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WBA暫定スーパーバンタム級タイトル決定戦に出場する16戦全勝9KOのサウスポー

林壮一ノンフィクションライター
(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX

 1月23日にセットされたWBA暫定スーパーバンタム級王座決定戦に出場するビクトル・パシラス(28)が公開練習を行った。同ファイトはWBO同級タイトルマッチのセミファイナルとして、SHOWTIMEで放送される。

(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX
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 カリフォルニア州ロスアンジェルス生まれで、同州レッドウッドシティで育ったパシラスは、12歳からアマチュアのリングに上がり20勝5敗。2008年には全米大会で優勝している。

 19歳でプロに転向して以来、戦績を16戦全勝9KOとして、初のビッグマッチを迎える。4カ月前、パシラスは17戦全勝13KOのドミニカンを6回KOで下して株を上げた。

(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX
(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX

 地元レッドウッドシティでトレーニング中のパシラスは言う。

 「優秀なスパーリングパートナー2人が参加していて、非常にいいキャンプを張れている。彼らが自分を限界まで追い込んでくれるんだ。また、トレーナーであるブライアン・スチュワーズの存在も大きい。全てにおいて的確な指示をしてくれるのでね。キャンプ初日から打ち上げまで、素晴らしい時間を過ごせるだろう」

(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX
(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX

 17全勝11KOの対戦相手、ラエース・アリ―ム(30)については、次のように捲し立てた。

 「ずっと言い続けているが、今回の興行は俺が主役だ。メインのWBOスーパーバンタム級タイトルマッチよりもインパクトを残してみせる。全世界の人々の前で、ヤツをぶっ倒してやる。何かを得るか、全てを失うかの戦争なんだ。待ち切れないぜ」

(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX
(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX

 「SHOWTIMEで俺の試合が初めて放送されるってのは、実に喜ばしいね。この機会を与えてくれたマネージャーやプロモーターに感謝しているよ。幼い頃から、ずっと大舞台で試合をすることを夢見ていた。そこに今、いるんだよな。ビッグステージに上がろうとしている自分がいる。この気持ちをどう表現したらいいのか…。そんなことを考えると蝶になって飛んでいるようだ。

 とにかく、世界中に俺の姿を見せたいね。23日はどうかSHOWTIMEにチャンネルを合わせてほしい」

(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX
(C)Tony Armenta / Team Pasillas @STRVBX

 「この試合は暫定タイトルだ。勝利したら、次は正規タイトルを狙う。そして、122パウンドのタイトルを統一してみせる。その為の始まりだな」

 確かにSHOWTIMEもメインイベントとセミファイナルの勝者同士の対戦を視野に入れているだろう。23日は熱い夜になりそうだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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