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ボストン・セルティックスの昇り龍、ジェイソン・テイタムからのメッセージ

林壮一ノンフィクションライター
憧れだったC.アンソニーとマッチアップ。試合後、2人はユニフォームを交換した(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズンも危なげなくプレイオフ進出を決めたボストン・セルティックス。ポイントガードの背番号8、ケンバ・ウォーカー(29)のゲームメイクが光るが、背番号0番の22歳、ジェイソン・テイタムのパフォーマンスにも目を見張らされる。

 テイタムはDUKE大で1シーズンプレーした後、全体3位でドラフトされ、セルティックス入り。NBAで3年目ながら、早くもチームの顔となり、今季はオールスターにも選出された。

 身長203cm、体重95kgのパワー・フォワードであるテイタムには、チームで4番目に高額な783万ドルの年棒が保証されている。今季は今日までに59ゲームに出場し、1試合平均34.6分間プレー、23.6得点という数字を残している。

 2月25日のAWAYゲームで合衆国西部を訪れたテイタムは、自身のアイドルであったカーメロ・アンソニーとユニフォームを交換した。そして、「カーメロ・アンソニーやコービー・ブライアントに憧れていた。カーメロのプレーから多くを学びながら育った。3本の指に入る大好きな選手さ。僕はカーメロ信者の一人だよ」と語り、素朴な青年である一面を覗かせた。

 そのテイタムもNBAファンに向け、映像によるメッセージを送った(NBA-JAPANの許可を得、その映像をここでお届けする【NBAE】)。

 「ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムです。今は厳しい時ですね。皆さん、落ち着いて、安全な場所で待機して下さい。よく手を洗い、なるべく人が集まる場所には行かないようにしましょう。咳やくしゃみをした場合は、手で口をおさえて下さいね。皆で共にこの危機を乗り切りましょう。私たちは、NBAファンのことを愛しています。間もなく、コートに立ちますよ。ありがとう」

 NBAが再開され、テイタムがプレイオフで大暴れする姿を目にしたい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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