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村田諒太防衛戦に向けたテーマは「手数を多く出しながらのプレッシャー」

林壮一ノンフィクションライター
撮影:山口裕朗

 23日にスティーブン・バトラーを迎えWBAミドル級タイトル防衛戦を行う村田諒太。ロブ・ブラントとの再戦時と同様、カルロス・リナレストレーナーの組む”手数”をテーマとしたミット打ちで、順調にコンディションを作っている。 

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 メディアには公開されないが、スパーリングも調子がいいそうだ。

 カルロス・リナレスは言う。

 「今回の相手は、あまりプレッシャーの掛け方が強くないイメージだ。バトラーは結構、下がるシーンが目につくので、村田はどんどん彼との距離を縮めて、懐に入っていくことになるでしょう。手数を多く出しながら、プレッシャーをかけていくのがテーマだね。そして、スピードのあるコンビネーションを打たせたい」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 「スパーは合計で113ラウンドくらいこなすことになるんじゃないかな。今のところ、非常にいい内容だよ。大きい選手、パワーのある選手、五輪メダリスト、メキシカンと色んなタイプの選手を交代させてバリエーションのあるスパーをこなしている」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 「今、村田は強いよ! 非常にいい。前回同様、いいファイトになるでしょう。23日は、リングで村田のいいモノを出させる。とにかく、手を出させる。それでリングを支配させるよ。村田はベテランだから、自分のことを良く分かっているんだ」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 スパーリングパートナーの一人、アイザイア・スティーンも「村田、いいよ。ブラント第2戦の彼よりもマッチベターだ」話した。

 残すところ19日、ブランドとの再戦のような<熱いファイト>を見せてくれ!

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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