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カルチョの旅を続けて

林壮一ノンフィクションライター
こうした歴史ある佇まいにはイタリアを感じるのだが…

今回のイタリア取材では、4ツ星のホテルに8泊した。「4ツ星なら何とかなるだろう」という思いは、初日に砕け散った。

「ビジネスセンター有り」、と書かれていたからこそ選んだホテルだったが、そんなものは無い。「ビジネスセンター」とは、宿泊客が自由に使用できるコンピューターがフロア備えられ、ビジネスが出来る、という意である。アメリカでもカナダでもシンガポールでもフィリピンでも、ビジネスセンターで仕事をするのが私のやり方だ。

「8泊だよ、8泊! ビジネスセンターがあるっていうから、お宅を選んだんだよ」「ACミランとインテルの取材に来ているから、連絡をEメールで取らなきゃいけないんだ!!」と責任者に言い、チェックインの際にフロント係が使うコンピューターを、180℃向きを変えて利用することを承諾してもらう。

長く記者をやっていると、こんな交渉力も身について来るのだが、編集部へのコレクトコールもできない。ミラノ在住者が私宛にFAXを送っても届かない…と散々なホテルだった。また、最寄駅からホテルまでを30分おきにシャトルバスが走るとのことだったが、「19時30分が最終便だから、それ以後はタクシーで」と説明しておきながら、流しのタクシーやタクシーが駅で待っていないことを教えないなんて…!!

そのうえ、同ホテルは「朝食付き」であったが、サラダがなく、毎日毎日、メニューに変化が無かった。クロワッサン、スクランブルエッグ、コーンフレーク、紅茶、ヨーグルト…流石に飽きたよ( ; ; )これもイタリア流なのかなぁ。

僕のイタリア取材を詳しく読みたい方は、

http://otonano-shumatsu.com/column_list/36204.html

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ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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