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ロシア「空飛ぶタクシー」試験飛行:2023~2025年までに実用化目指す

佐藤仁学術研究員・著述家
Hoversurf提供

 ロシアのメーカーのHoversurfが「空飛ぶタクシー」の試験飛行を2021年1月にモスクワの屋内スタジアムで実施した。「空飛ぶタクシー」とは運転手が不在で目的地まで飛行してくれる乗り物。空を飛ぶのにタクシーというのは不思議かもしれないが、英語でも"flying taxi"(空飛ぶタクシー)や"flying car"(空飛ぶ車)と呼ばれている。

 Hoversurfでは空飛ぶタクシーの開発は2018年から行ってきて、2021年には最初のモデルを製造する予定で、2023年から2025年までに商用化を目指している。2人乗り空飛ぶタクシーの試験飛行の動画も公開している。この空飛ぶタクシーでは150メートルの高さまで飛行が可能で100キロメートル飛行できる。今回は屋内スタジアムでのプロトタイプでの試験飛行なので、そんなに高く飛行はしていない。

 ロシアだけでなく世界中で空飛ぶタクシーの開発と試験飛行が進められている。運転手が不在で簡単に空を飛んで移動できるというSF小説の話だったような世界が、だんだん実現に近づいてきている。

 同社では2017年には空飛ぶバイクの開発も行っており、ドバイ警察でも空飛ぶバイクの導入に向けた訓練を行っていた。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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