オランダのPAL-V「空飛ぶ自動車」を2018年末までに販売
オランダのPAL-Vは2017年2月、「空飛ぶ自動車」を販売開始することを明らかにした。同社は2007年に設立され、2009年に「空飛ぶ自動車」のプロトタイプを発表していた。そして2018年末に商用品として「PAL-V Liberty」を販売する予定。「Pioneer」と「Sports」の2種類のタイプがある。
自動車として走行して5~10分後に、空を飛べる仕様となっており、離陸時には自動でマストが開く。ヘリコプターのように垂直に離陸はできないので、自動車としての滑走が必要な「VSTOVL(Very Short Take Off and Vertical Landing)」タイプ。上空1500メートル以下での飛行が可能で、最大3,500メートルまで飛行できるとのこと。自動車としても利用できる。2017年後半から生産を開始し、2018年末に販売される予定。
具体的な販売提供国は明らかにしていない。販売価格は「Pioneer」が499,000ユーロ(約6,000万円)、「Sports」が299,000ユーロ(約3,600万円)とのこと。
PAL-VのCEOのRobertDingemanse氏は「長年にわたる努力の結果、技術や品質をクリアし、イノベーティブな飛ぶ自動車を開発することに成功した。世界各国の当局が制定した安全基準の規制にも適合できる」とコメント。ついに「空飛ぶ自動車」の実用化が始まりそうだ。
PAL-Vでは「空飛ぶ自動車」のプロトタイプを紹介した動画も公開している。