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2018年のハリウッド:結婚、離婚、恋の芽生え、婚約破棄ニュース

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
2018年の新カップル、クリス・プラットとキャサリン・シュワルツェネッガー(写真:Splash/アフロ)

 映画の中で最高にロマンチックなシーンを作り上げてくれるハリウッドスターは、カメラの回らないところでも、しばしばドラマを展開する。今年も、こんな人たちが、新たな恋を見つけたり、ひとつの恋にさよならを言ったりした。

クリス・プラット(39)とキャサリン・シュワルツェネッガー(29):交際開始

 ハリウッドでも最高のお似合いと思われてきたプラットとアンナ・ファリスは、昨年夏に破局を発表。ファリスのほうは、その直後から新恋人と堂々交際を始めていたが、今年はプラットも新しい恋を見つけた。お相手は、アーノルド・シュワルツェネッガーとマリア・シュライバーの長女キャサリン。ふたりを引き合わせたのはシュライバーということで、将来の義母になるかもしれないケネディ一族側の承認も、すでにクリア済みだ。

 初めて一緒にパパラッチされたのは6月だが、プラットが交際を公にしたのは、今月半ばになってからのこと。彼女の誕生日に当たるその日、プラットは、「君の笑顔は、部屋を明るくする。一緒にいる時間を、とても楽しませてもらってきた。神様、この人と出会わせてくれて、ありがとうございます」と、インスタグラムで熱いメッセージを送っている。来年、ふたりの恋は、さらなる進展を見せるだろうか。

ベン・アフレック(46)とジェニファー・ガーナー(46):離婚成立

 アフレックのキャリアが低迷期に入った2005年に結婚し、彼が映画監督として見事に復活するまでを支えてみせたガーナーは、彼の3人の子供の母親でもある。夫を立て、良妻ぶりを発揮してきたが、陰では長年、アフレックのギャンブル、浮気、依存症に耐えてきた。

 そんなふたりは、2015年に共同の破局宣言を発表してからも、子供たちのためを思い、同じ敷地内に住み続け、家族でバカンスに出かけたりしてきている。しかし、アフレックが再び依存症の更生施設に入り、プログラムを終えて出てきた今年10月、ようやく条件が整い、離婚が成立した。

 その3年の間に、アフレックはW不倫で始まった別の女性とつきあっては別れ、その後にも20代の若い女性とデートするところが目撃されたりしている。現在は、特定の相手はいないようだ。ガーナーは、最近、ハンバーガーチェーンなどを経営する企業のCEOで、6歳年下のバツイチ男性とつきあっているとのことである。

ジャスティン・ビーバー(24)とヘイリー・ボールドウィン(22):電撃結婚

 今年最大のニュースのひとつは、間違いなくこれだろう。およそ8年、やはりスーパースターであるセレーナ・ゴメスとくっついたり離れたりを繰り返したビーバーが妻にすると決めたのは、つきあって1ヶ月経つかどうかのボールドウィンだったのだ。正確に言うと、彼はボールドウィンと過去にちらっとつきあったことがあったらしいのだが、それでも電撃に変わりはない。しかも、婚約報道の2ヶ月後には、メディアの目を逃れて正式に結婚してしまっている。

 ビーバーには2億6,500万ドルの資産があるにもかかわらず、セレブの常識である婚前契約(prenup)も交わさなかった。それぞれの弁護士にその話はしたそうなのだが、契約書ができるのを待てなかったようである。結婚式も、新居の購入も、これから。だがボールドウィンは、すでにインスタグラムのハンドルネームを@haileybieberに変更している。

アリアナ・グランデ(25)とピート・デビッドソン(25):婚約解消

 スピードではビーバー夫妻に負けなかったが、結婚へとたどりつけなかったのが、このふたり。「Saturday Night Live」にレギュラー出演するコメディアンのデビッドソンと、シンガーソングライターのグランデが交際を公にしたのは、5月のこと。翌月、デビッドソンは指輪を贈ったが、10月には婚約解消となってしまった。その直後、デビッドソンがこの破局を「Saturday Night Live」でジョークのネタにしたことは、グランデの神経を逆なでしている。

 しかし、デビッドソンのほうも、実は非常に深く傷ついていたようで、今月は、「もうこの地上にいたくない。君たちのためにそうしようと努力しているけれど、あとどれくらい続けられるかわからない」と、自殺をほのめかすようなツイートをし、世間を不安に陥れた。それを見てグランデは「Saturday Night Live」のスタジオに駆けつけたのだが、彼は会おうとしてくれなかったそうである。恋が壊れるのは、辛いこと。まだまだ出会いがある若い人でも、それは同じだ。いや、もっと素直に、理屈より感情で恋に落ちる若い時こそ、なおさらそうなのかもしれない。

グウィネス・パルトロウ(46)とブラッド・ファルチャック(47):再婚

 ブラッド・ピットと婚約解消、クリス・マーティンと離婚した過去をもつパルトロウが、「Glee/グリー」の共同クリエーターであるファルチャックとの婚約を発表したのは、今年1月。4月にはファルチャックの仕事上のパートナーであるライアン・マーフィーの主催で、L.A.にて壮大な婚約パーティが開かれた。ジュリア・ロバーツ、キャメロン・ディアス、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザスプーン、スティーブン・スピルバーグ、デミ・ムーアといった出席者の顔ぶれは、オスカーさながら。逆に、9月の結婚式は、東海岸のハンプトンズの彼女の豪邸で、小規模に行われている。

 パルトロウ、ファルチャックとも、元配偶者との間に、男の子と女の子がひとりずついる。一方で、パルトロウの前夫マーティン(41)は、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」シリーズのダコタ・ジョンソン(29)と、婚約間近ではとの噂だ。

パリス・ヒルトン(37)とクリス・ジルカ(33):婚約解消

 年のはじめに婚約したこのカップルは、夫婦になることなく年の終わりを迎えた。この正月、アスペンでのバケーション中に200万ドルの指輪をもらってプロポーズを受けたヒルトンは、秋に彼との婚約を解消。理由ははっきりしないが、彼女は、ラジオ出演した際に、指輪は自分がキープすると発言している。しかし、ジルカが返してもらいたがっているとの報道もあり、来年、これが新たな揉め事に発展する可能性も、なくはない。

 ジルカはオハイオ州出身の俳優。ヒルトンにとって、これは人生で2度目の婚約解消だ。妹のニッキーは2004年に最初の結婚をしたものの3ヶ月で取り消し、2015年にやはり金持ち一族のジェームズ・ロトシルトと結婚している。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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