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長谷工コーポレーションの最新賃貸住宅に見る、マンション建築の未来とは

櫻井幸雄住宅評論家
東京都北区に完成した賃貸マンションの「コムレジ赤羽」。筆者撮影

 長谷工グループが運営する総戸数340戸の賃貸マンション「コムレジ赤羽」が完成した。このレジデンス、住宅棟を3つに分け、「学生棟」「社会人棟」「賃貸棟」に分けるなど、新しい工夫が多い。

 その内容は、ついに学生向けも。23区内に続々登場するwithコロナ対応賃貸マンションの斬新さを参照いただきたい。

 ここで取り上げたいのは、マンション建設の工夫について、だ。

 賃貸住宅の貸主は長谷工ライブネットになるのだが、設計は長谷工コーポレーションであり、施工は長谷工コーポレーションと不二建設共同企業体となる。

 長谷工コーポレーションは、分譲マンションの建設実績が多い建設会社。首都圏・近畿圏で分譲されるマンションの過半数は同社によって建設されてきた歴史がある。

 分譲マンションの基準をつくり、広めてきた建設会社であり、同社がつくる「コムレジ赤羽」には実験的な工夫が積極的に採用されている。

 たとえば、同マンションのオートロックには顔認証が採用されているのだが、その認証はマスクをかけても見分けることができるようになっている。

 顔認証でマスクをかけても認識できるようにすると、誤認が起きやすくなる。そこで、「コムレジ赤羽」ではチェックポイントを少なくしながらも安全性を確保するギリギリのところで、顔認証の設定を行っている。

 この「マスクをしても見分ける顔認証のオートロック」は、実証を経て分譲マンションにも採用されてゆくだろう。

 同様に「コムレジ赤羽」で発見した注目すべき先進的工夫を、写真付きで解説したい。

マンションにおける「木造」にも積極的

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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