穴を開けた装飾用のブロックは「花ブロック」と呼ばれ、沖縄で生まれた建材だ。その花ブロックをアプローチの壁に用い(冒頭の写真)、マンションの敷地入り口に設けられた門は、琉球石灰岩を磨き上げたもので、大理石のような深い味わいが特徴だ(下の写真)。

琉球石灰岩を磨き上げて、マンションの門に採用。大理石のような風合いがリッチだし、沖縄の気分を盛り上げてくれる。
琉球石灰岩を磨き上げて、マンションの門に採用。大理石のような風合いがリッチだし、沖縄の気分を盛り上げてくれる。

 アプローチの階段には一般的な黄色い滑り止めを設置せず、最小限の金属突起を設置して、石段の風情を守っている。

 マンションの外壁には排水管が露出することが多い。が、このマンションでは、目立つ場所の排水管には柱状の覆いをつくって、隠してしまった。

柱状のカバーで配水管を隠し、点検のための扉を設けている。お金がかかる工夫である。筆者撮影
柱状のカバーで配水管を隠し、点検のための扉を設けている。お金がかかる工夫である。筆者撮影

 さらに、建物に入るドアの横には、琉球石灰岩をそのまま張り付けた壁があり、エントランス内には磨き上げた琉球石灰岩の台に、オブジェが飾られる。

琉球石灰岩をそのまま使用した壁。建物入り口のすぐ横に設けられている。首里城の石畳や石垣と同じ風情だ。筆者撮影
琉球石灰岩をそのまま使用した壁。建物入り口のすぐ横に設けられている。首里城の石畳や石垣と同じ風情だ。筆者撮影

 首里城の石畳や石垣を思わせる意匠を採用し、沖縄の「美」を感じさせる建物は、大京の「ライオンズ那覇三原マスターズゲート」。今年6月に建物が完成し、完成した建物を見せながら分譲を行っている新築マンションである。

 その建設地は、沖縄の那覇市内中心部で、ゆいレールの安里(あさと)駅から徒歩8分の地。安里駅は「Tギャラリア沖縄」があるおもろまち駅の隣駅だ。そして、同マンションの建設地は国際通りまで歩いて12分となり、那覇中心エリアに立地するという特徴も備える。

 その那覇中心エリアにあって、ライオンズ那覇三原マスターズゲートは伝統的な「沖縄の美」にこだわるマンションになっている。

 これは、見た目が美しいだけでなく、資産性の面でも理にかなった工夫と考えられる。

 その理由を、地方都市の最新マンション事情とともに、解説したい。

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