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選抜高校野球のイメージキャラクター・近藤結良は元生徒会長 「夢に頑張る人はみんな応援したくなります」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
オスカープロモーション提供(撮影/保坂均)

明日開幕する第96回選抜高等学校野球大会。その応援イメージキャラクターとして、ポスターのモデルになっているのが近藤結良(ゆら)だ。「nicola」の人気モデルの16歳。スラッとした167cmの長身に、大きな瞳と立ち耳が印象的。10年前にこの応援キャラクターを務めた小芝風花が憧れで、女優を目指しているという。自身も高校生で、青春真っただ中での想いを聞いた。

5歳で『マルモのおきて』を観て自分もやりたいと

――小さい頃から、地元の名古屋で芸能活動をしていたんですよね?

近藤 5歳から、お仕事をしています。自分でお母さんに「やりたい」と言いました。芦田愛菜さんと鈴木福さんの『マルモのおきて』を観て、年齢が近いお2人に謎の親近感が湧いてしまって(笑)。自分もテレビの中に入れるかもしれないと思ったのと、ドラマでワンちゃんのムックと一緒にいられるのが、ちょっと羨ましかったかもしれません(笑)。

――幼稚園でも活発な子だったんですか?

近藤 それが全然そうでなくて。今話すと「本当に?」と言われますけど、すごい人見知りで、お母さんの陰に隠れているタイプでした。なのに、こういうことをやりたいと言い出したから、両親にビックリされましたね。

――レッスンとかでは、どうしていたんですか?

近藤 しゃべるだけでもひと苦労、みたいな(笑)。でも、頑張ったらしゃべれて、人見知りがちょっとずつなくなって。どんどん「やりたい」と思いました。

――身長は昔から高かったんですか?

近藤 昔は平均くらいでした。小6で150cmで、中学に上がった頃から一気に伸びたんです。友だちを抜かし始めて、気が付いたら一番高くなっていた感じです。

――伸びるために何かしました?

近藤 何もしていません。ただ普通に寝て、給食の牛乳を飲んでいたくらいです(笑)。

自分でやると決めたことは貫きます

――今は「nicola」のモデルとして、スタイルキープに気を遣っていたり?

近藤 夜ごはんはなるべくお米を食べないようにしたり、脂っこいものを食べると肌がすぐ荒れてしまうので、控えたりしています。お腹が空くと冷蔵庫を開けては、「あーっ、ダメだ」と罪悪感に浸って閉めます(笑)。

――意志は強いんですね。

近藤 人に言われてやったことだと、すぐ曲がっちゃうんですけど、自分でやると決めたことは貫きます。

――小6でニコラモデルのオーディションに応募したのは、オシャレも好きだったから?

近藤 そうですね。メイクをする年ではなかったんですけど、お母さんが使っているのを見て、ちょっと塗ってみたりしていました。洋服も自分で「これ着たい、あれ着たい」とずーっと言っていて、お母さんと一緒にショッピングに行ったり。雑誌モデルになれば、新しいファッションやメイクをいち早く知れるのがいいなと思って、応募しました。

――好みの服の系統は?

近藤 高校生になったので、最近は大人っぽい感じや個性的なデザインに目が行きます。人と被りたくないところがあります。

ギズモに似てると言われるは嬉しくて

――センバツ応援イメージキャラクターの発表会見に、パンツの制服で出たのは自分の意向ですか?

近藤 あれはご用意していただきました。でも、今はジェンダーのこともあるので、時代の流れに合った制服の形でいいなと思いました。

――脚の長さも映えていました。

近藤 どうですかね。暖かくて良かったです(笑)。今まで穿いたことがなくて、スラックスだと脚がシュッとして見えるとわかりました。

――目と耳が大きいことも、チャームポイントになっていますね。

近藤 ちょっと自信があります。耳が前に立っている方はあまりいない気がするので、好きなんですけど、後ろからの音がちょっと聞きにくくて。背中から声を掛けられても「うん?」みたいになってしまいます。逆に前にいると、離れてコソコソ話をしていても聞こえます(笑)。

――会見では、ドアラ(中日ドラゴンズのマスコットキャラクター)に似ているという話も出ていました。

近藤 ギズモ(『グレムリン』に出てくる生物)に似てるとも言われます。私はスクバにギズモのぬいぐるみを付けているくらい好きなので、嬉しいです。

TikTokで「あれ? 私だ」とビックリ

――イメージキャラクターに選ばれて、反響は大きいですか?

近藤 お父さんから「たくさん記事が出ているね」とか、友だちからはポスターが貼られている学校があるらしくて、「結良がいた」と写真が送られてきたりしました。クラスでも「おめでとう」と言われて、普段あまり関わらない先生からも「TikTokで流れてきた」と話していただきました。

――自分でもSNSで見ませんでした?

近藤 見ました。流れてきて、1回通り過ぎて「あれ、私がいた?」と戻したんです(笑)。普通に携帯を見ていて自分が出てくるって、一瞬「どういうこと?」とビックリしましたけど、嬉しかったです。

――ポスターが駅とかで貼られているのは、自分では(取材日時点で)まだ見てないと?

近藤 そうなんです。どこかに貼られていたら、絶対見に行きます。でも、自分で写真を撮るのは恥ずかしいので、コソコソ動画を回そうと思います(笑)。

ポスターも自分も想像以上に大きくて

――イメージキャラクターに決まったことはどう聞いたんですか?

近藤 事務所で聞きました。実感が湧かなくて「あっ、はい……」みたいにシレッとしてしまって。帰り道で「待って! 私に決まった?」と、お父さん、お母さんに電話しているうちに、だんだん喜びが込み上げてきました。電車の中でニヤけているのがわからないように、すぐマスクをした記憶があります(笑)。改めてセンバツ応援キャラクターのことを調べて、「私がポスターになるんだ。ヤバい!」と思いました。

――実際に出来上がったポスターを見たら?

近藤 感動しました。ポスター自体が想像より大きくて、そこに写っている自分も大きかったから「オーッ!」と。

――スタンドで走って、振り向くところを撮ったそうで。

近藤 10回くらい走りました。他にも飛び跳ねたり、グラウンドで走ったり、いろいろなパターンを撮って。気温もちょうど良かったので、すごく疲れたわけでもなく、楽しく撮影できました。

運動は不得意でキャッチボールだけできます

――会見では、中日ドラゴンスの試合は観に行ったことがあるとのお話でしたが、高校野球はテレビで観るくらいでした?

近藤 生で観たことはないです。テレビでは愛知代表を応援してましたけど、ピンポイントのドキュメンタリーとか観ると、みんなに勝ってほしくなりますね。全員、同じように夢に向かって頑張っているので。

――キャッチボールも披露していましたが、運動は得意なんですか?

近藤 不得意です(笑)。でも、キャッチボールはお父さんとしていたので、感覚が体に残っていました。学校のスポーツテストでも、ボール投げだけはみんなと同じか、ちょっと上くらいになります。球技のパスも結構飛ぶので、そういうことだけはできるみたいです。

――50m走だと?

近藤 ダメです(笑)。今やっと9秒台になりました。9秒8とかで、ほぼ10秒ですけど(笑)。中学までは学年で一番遅くて、小学校では12秒とか。どう走れば12秒もかかるのかと思います(笑)。陸上選手なら100mを走れますよね。

部活に入らない分、やりがいを感じたくて

――部活は何かやっていたんですか?

近藤 ずっと帰宅部です。でも、生徒会はやっていました。小学校でも中学校でも生徒会長になって。中学では中2の後期に中3の前期と、1年やりました。

――自分で立候補して?

近藤 そうです。部活に入らない分、やりがいを感じたくて、中1の後期から生徒会に入りました。最初は先輩がいたから、会長、副会長の下の庶務とかやって、自分が一番上の学年になったら、会長に立候補しました。先生に用紙をもらって、まず30人の署名を集めて、推薦責任者を決めて。書いたら提出して、演説原稿やポスターを作りました。

――本格的な選挙だったんですね。

近藤 演説では「学校の大掃除をしたい」と言いました。私が入学したときはそういう行事があったんですけど、消滅してしまったので。やっぱり掃除をしたほうが、みんなが心地良く過ごせるから、復活させたいと。中2のときは「3年生を送る会を絶対成功させたい」と言って、選んでいただきました。

――ぶっち切りの当選だったんですか?

近藤 2回とも、私がもともと生徒会をやっていたこともあって、「由良なら大丈夫」みたいになって、他に立候補者がいなかったんです。信任投票になりました。

服装の校則を変えて喜ばれました

――公約は実現したんですか?

近藤 はい。しっかり大掃除をしました。私はコミュニケーションを取るのは得意なので、いろいろな人と話して、今まで生徒会活動に参加してなかった人たちも誘ったり。それと、校則を変えました。

――どんなふうに?

近藤 もともと白スニーカーに白靴下が指定だったのを、靴は何色でもOK、靴下もワンポイントが入っていてもいいと、ちょっとオシャレができるようにしたんです。髪型もハーフアップやお団子をOKにしました。

――さすが現役モデルの生徒会長。女子に喜ばれたことでしょうね。

近藤 喜んでもらいましたし、男子が運動靴を履けるようにもしました。校則を変える機会なんてなかなかないので「よっしゃー!」と(笑)、思い出になりましたね。

甲子園がどれくらい広いのか楽しみです

――会見では、「学校の自販機でジュースを買って、みんなで飲むのも青春」との話も出ていました。

近藤 放課後に教室に残って、みんなでずーっとお話ししたりもします。原宿や新大久保に寄ったり、ディズニーランドに行ったり、青春を楽しんでいます。

――「部活のマネージャーに憧れていた」とのことですが、実際に野球部のマネージャーをやっていたら、どんな青春がありましたかね?

近藤 暑い夏休みにみんなで学校に行って、練習を見ながら、ポカリスエットを水筒に入れたり、タオルの準備をしたり。選手の皆さんのカッコいい姿を一番近くで見られるという、青春があったかなと思います。私の完全な妄想ですけど(笑)。

――キャプテンとつき合って、お守りとか作ったり?

近藤 そういうのも、あったかもしれないですね(笑)。

――大会が始まったら、甲子園にも行くんですよね?

近藤 はい、楽しみです。甲子園がどれくらい広いのか。観客席が人で埋まって、選手たちがプレイしているのは、どんな迫力なのか。すごくワクワクしています。

小芝風花さんの目に引き込まれます

――夢は女優だそうですが、そのために努力していることもありますか?

近藤 演技レッスンにも行ってますし、観たかったドラマやもう1回観たかったドラマで研究したりもしています。

――どんなドラマが好きだったんですか?

近藤 小芝風花さんが大好きで、『美食探偵(明智五郎)』はかわいいしドキドキします。放送されていたときも観ていて、配信で2~3回観直しました。1話ごとにひとつの事件が解決しながら、「この次どうなるの?」とまた気になる展開でしたよね。今は内容はわかっているので、小芝さんの演技に注目して勉強しています。

――小芝風花さんのどんなところを魅力に感じます?

近藤 ひとつひとつの役にしっかり染まるところも素敵だし、目がきれいですよね。テレビ越しでも引き込まれそうで、すごいことだと思います。あと、『ゴチになります!』とかバラエティでの笑顔は本当にかわいくて、ギャップもあります。

――そういう中で、自分がやってみたいと思うような役もありますか?

近藤 『フェルマーの料理人』のシェフ役は、サバサバした感じでカッコ良かったです。ああいう系もやれたら面白そうですね。小芝さんが包丁でパパパッと切るのもすごくて、いっぱい練習されたんだろうなと。そういうところも尊敬します。

ヘコんでいたら次に進むのが遅くなるので

――今もドラマなどのオーディションは受けているんですか?

近藤 受けています。落ちてもヘコんでいたら、次に進むのが遅くなってしまうので、オーディションは終わったら、パッと忘れるようにしています。だから、「2次審査があります」と連絡が来て、「そういえば、これ受けていたな」となるときもあって(笑)。ポジティブ思考で切り替えて、次へ次へと行こうと思っています。

――4月から高2で「nicola」は卒業になりますが、名残り惜しいですか?

近藤 小6から4年ちょっといて、私にとっては第2の学校で、ほぼ家族の感覚でした。毎月あった撮影がなくなると思うと、すごく寂しいです。

――モデルは続けていくんですか?

近藤 せっかくモデルとして身に付けたものは、活かしていきたいです。でも、一番はやっぱり女優をやりたいです。

自分の演技に感動して泣いてもらえるように

――これから磨いていきたいこともありますか?

近藤 レッスンでは、泣いたりしんみりする演技が苦手なんです。ここで涙をひと筋流す、というシーンが難しくて、そこをできるようにしなければと思います。

――普段からあまり泣かないタイプとか?

近藤 いえ、めっちゃ泣きます(笑)。なのに、演技になると涙が出ない。始める前に「ここでこうなって……」と考えて、「あっ来た! 泣けそう」と思うんですけど、用意スタートで「あれ? カラッとしちゃった……」みたいな。どうしてそうなるのか。いろいろ含めて、ちゃんと勉強していきたいです。

――いつもはどういうことで泣くんですか?

近藤 ドラマや映画を観ても泣くし、誰かが泣いているのを見て、もらい泣きもするし、悔し泣きもします。結構泣き虫です。ドラマで泣くのはいいとして、『ドラえもん』とか『クレヨンしんちゃん』とか子ども向けのアニメでも泣いていて(笑)。一時は『ドラえもん』の映画にハマって、全部の作品で泣いていたので、さすがに自分でも涙もろすぎると、怖くなりました(笑)。

――映画の『ドラえもん』は泣く人が多いみたいです。

近藤 ジャイアンがカッコ良く見えたりしますよね。でも、周りが誰も泣いてないようなところでも、私は泣いていて。いつか逆に、私の演技に感動して泣いてくれる人が、続出するような女優になりたいと思っています。

Profile

近藤結良(こんどう・ゆら)

2007年6月22日生まれ、愛知県出身。2019年に「nicola」モデルオーディションでグランプリから専属モデルに。ドラマ『あさが来た』、『お母さん、娘をやめていいですか?』などに出演。第96回選抜高等学校野球大会で応援イメージキャラクター。

毎日新聞社提供
毎日新聞社提供

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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