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「曲が良い」と言われるアイドルの高いハードル。ukkaの青春ソングに込められたもの

斉藤貴志芸能ライター/編集者
(写真左から)村星りじゅ、葵るり、結城りな、芹澤もあ、川瀬あやめ、茜空

ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学らの系譜のスターダストプラネットのアイドルでありつつ、正統派の良質な楽曲でファンを魅了してきたukka(うっか)。昨年メジャーデビューを果たしたのに続き、シングル『wonder little love』をリリースする。“青春小節”路線のさわやかな甘酢っぱさが漂う1曲。メンバー6人が込めた想いを聞いた。

片想いの曲を聴いて失恋した気分になります(笑)

――ukkaは「曲が良い」とよく言われますが、皆さん自身は普段はどんな音楽を聴いているんですか?

川瀬あやめ 最近バンドにハマりだしました。めちゃくちゃ重い曲を聴いて、勝手に切なくなって、うつむきながら歩いたりする遊びをしています(笑)。

――たとえば、どんな曲で?

川瀬 the shes goneさんの『想いあい』とか、苦しい片想いの曲です。歌詞を聴いて、電車から外を眺めながら「私、失恋したかな……」くらいの気持ちになっています(笑)。

村星りじゅ いつも聴いているのは、SEKAI NO OWARIさんとMrs.GREEN APPLEさんです。私は前からバンド系が好きで、最近出されたセカオワさんの『ターコイズ』やミセスさんの『ケセラセラ』も、「辛いときも嬉しいときも一緒に頑張っていこう」という応援ソングですごく良いです。

葵るり 私は昔から乃木坂46さんが好きです。16枚目のシングルの『サヨナラの意味』からずっとで、最近は一番新しい『人は夢を二度見る』をよく聴いています。

結城りな 今はBiSHさんが大好きです。バンド系はあまり聴いたことがなかったんですけど、BiSHさんはアイドルだけど熱い感じで、ロック系で初めてハマりました。

――どの辺からBiSHに入ったんですか?

結城 全然新規で、好きになったときはもう解散発表をされていて、「マジか~⁉」という(笑)。切ないですけど、その気持ちを込めて、ずっと聴いています。

かわいくてアップテンポなアイドル曲が好きです

芹澤もあ 私はアイドルの楽曲を聴くことが多いです。事務所に入ったきっかけも、アイドルになりたいからでした。最初はももクロさんとAKB48さん。あと、わーすたさんも『いぬねこ。青春真っ盛り』から好きになって、ほぼ全曲知っています。最近だと、よく同じフェスに出させていただくJams Collectionさんの曲を聴いていたり。かわいくてアップテンポの曲が好きですね。

茜空 私は私立恵比寿中学さんをよく聴いています。もともとアイドルになりたかったわけでなくて、先輩のエビ中さんの曲で勉強していたので。一番好きな曲は、自分がグループに入るきっかけにもなった『PLAYBACK』です。

芹澤もあ(せりざわ・もあ) 2006年1月18日生まれ、東京都出身、AB型
芹澤もあ(せりざわ・もあ) 2006年1月18日生まれ、東京都出身、AB型

楽曲先行で良いと言われるのはちょっと悔しくて

――ukkaで「曲が良い」と言われることは、どう受け止めていますか?

川瀬 私たちのパフォーマンスも伴っていればいいんですけど、楽曲が先行して良いと言われるのは、ちょっと悔しいところもあります。「パフォーマンスも楽曲も良いね」と、2コ言ってもらうようになれたらいいなと思っています。

結城 良い楽曲には難しいところも多くて。音域が上から下まであったり、楽曲に沿った表現もしないといけない。歌がうまいイメージを持たれるのは少しプレッシャーになりますけど、その分頑張ろうという気持ちでいます。

――聴いて良い曲は、歌うには難しさもあるんですね。

村星 曲に負けないように歌ったり踊ったりすることは、ボイストレーニングやダンスの先生に言われています。楽曲が良い分、ハードルは高めで、もっと頑張らないといけないと思いながら練習しています。

――りじゅさんは高音のきれいさに定評があります。

村星 逆に、低音だと声が暗くなってしまうのが自分の中の課題で、そこはもっと改善したいです。

 私はukkaに入って2年目で、他のメンバーが歌がうまいので、負けじと自分のできる限り頑張っています。私はどちらかというと低音のほうが得意なので、補い合っていけたらいいなと。

ツアー中に未解決事件が起きました(笑)

――春のツアーでは、ステージ以外の思い出もできましたか?

川瀬 今までのツアーは“行って帰って”みたいな感じでしたけど、今回はわりとゆっくりできました。福岡では、終わったあとにスタッフさんと打ち上げに行ったり。

――もつ鍋を食べたり?

川瀬 まさかのボーリングに行きました(笑)。次の日は筋肉痛になっていて、ライブではなく、ボーリングが原因だったという(笑)。

――もあさんはツアーでうっかり番長ぶりを発揮したりは?

芹澤 パーカーをなくしました(笑)。福岡の次の公演で着ようとしたら、なくなっていて。記憶にはないですけど、ゴミ箱に捨ててしまったのか、ボーリング場に置いてきたのか(笑)。

川瀬 未解決事件がもう1コあります。仙台公演でケータリングが牛タンのお弁当だったんですね。ちゃんと人数分あって、私はあとで食べようと思って、ブースに戻したんですけど、特典会が終わって戻ったら、お弁当が全部なくなっていたんです。誰かが2コ食べたのか、カバンに突っ込んだのか(笑)。みんな「そんなことはしてない」と言うんですけど、消えてしまって謎のままです(笑)。

川瀬あやめ(かわせ・あやめ) 2001年10月25日生まれ、神奈川県出身、AB型
川瀬あやめ(かわせ・あやめ) 2001年10月25日生まれ、神奈川県出身、AB型

カバンが軽いと思ったら忘れ物をしていて(笑)

――ホテルで朝起きられないメンバーがいたりは?

川瀬 今回はいなかったです(笑)。

 初めてのリリイベで初めて泊まった日に、私が寝坊しました(笑)。目覚ましは掛けていたんですけど、止めてまた寝てしまって、集合時間にマネージャーさんからの電話で起きるという、大失態をやらかしました。それからは遠征のとき、母に電話を掛けてもらってます。

――忘れ物をしがちなメンバーはいませんか?

芹澤 やっぱり私です。イヤホンとか携帯とか、どこに置いたか忘れてしまって。この前のリリイベでは、私はコテを持ってくる担当なんですけど、家に忘れてきてしまって、メンバーが髪を巻けないことがありました。申し訳ない。「今日はカバンが軽いな」と思っていたんですけど(笑)。

6人でプリクラを撮ったのが青春だなと

――1stメジャーシングルの『wonder little love』が発売されますが、今回も青春小節路線ですね。

結城 毎日、青春ですから(笑)。6人で学校みたいにワチャワチャしゃべっていたりすると、楽しくて。でも、話した内容は一切覚えていません(笑)。

芹澤 私はレッスンで青春を感じます。学生時代をほとんどukkaで過ごしているので。たまに筋トレとかすごくキツかったり、難しいことをやるときもありますけど、みんなで頑張っていると「これは青春だな」と。

 私は6人でプリクラを撮ったときに、青春だなと思いました。福岡でボーリングをしたときも、ダッシュで撮りました。

――6人でプリクラを撮るのはなかなか大変では?

川瀬 大変ですね(笑)。

 ギューギューで、場所をローテーションしながら撮りました。

結城 写真で下にいる人のアゴが伸びたりするので(笑)。ローテーションして、それぞれ均等に伸びていました(笑)。

結城りな(ゆうき・りな) 2003年4月9日生まれ、東京都出身、AB型
結城りな(ゆうき・りな) 2003年4月9日生まれ、東京都出身、AB型

朝7時半の海風がそよぐ場所をイメージしました

――『wonder little love』は歌詞がわりと抽象的ですが、頭に浮かぶ光景はありますか?

川瀬 私のイメージでは、すごく晴れている日です。めちゃめちゃ暑いわけでなくて、ちょっと風が吹いていて。<ライムの風>がさわやかそうじゃないですか。初夏の涼しげな気温の日を想像して歌っています。

結城 私は海風がそよぐ場所の朝7時半、という感じがします。8時だとちょっと暑くなってくる。7時だとまだ陽が暗い。7時半くらいがちょうど晴れてきて、気温はそんなに上がってなくて、さわやかな風が吹いている。そこに1人の女の子が歩いているイメージです。

――そんな状況は経験あるんですか?

結城 全然ないです(笑)。海はあまり行ったことがなくて、想像で作りました。

 私は山の中の緑の草原に、ワンピースに麦わら帽子の女の子がいるのを想像しました。エレガントに歩いていて、クローバーを見つけて。私はそんなところ、歩いたことはないですけど(笑)。

村星 私が想像したのもさわやかな風が吹く草原で、お花はポッ、ポッと咲いているくらいの中で、歌っていることを意識しました。<君と見つけたクローバー>とありますけど、クローバーってなかなか見つかりませんよね。私も三つ葉が咲いていたら探すんですけど、全然なくて。その中で<君と見つけた>というのは、特別感があります。タイトルを直訳した“不思議な小さな恋”が芽生えてくるワクワク感も想像しました。

芹澤 出だしに下から上に伸びていく振りがあって、そこは土から芽を出して木になっていく気持ちで歌っています。

 私は初夏の鎌倉とかで、朝顔やアジサイが咲いているイメージです。ピクニックをしていて寝転がって、目を閉じて頭の中で想像したお話、というようなパフォーマンスをしています。

かわいく歌うことを気を付けています

――先ほど「良い曲を歌うのは難しい」という話がありましたが、この曲もそうでした?

 レコーディングのとき、どういう情景を歌ったらいいのか、はっきりわからなくて。歌詞も<幻想譚>といった言葉を思い浮かべるのが難しかったです。ディレクターさんと話し合いながら、「こう歌ったらいいですかね?」といろいろ案を持っていって、わりとさわやかで明るめに、軽い感じで歌うように心掛けました。

――もあさんは歌い出しを担当していて。

芹澤 嬉しかったです。私は出だしのパートをもらうことがあまりないので。今回のレコーディングでは「かわいく歌って」とすごく言われて、気を付けました。私は歌うと、低いとか強い印象になりがちなので、高めの声で歌いました。

――他のメンバーさんも、もらえて嬉しかったパートはありました?

川瀬 <透明な恋>は一瞬ですけど、狙っていました。めっちゃかわいいパートなので、絶対歌いたくて、5パターンくらい録ったんです。そんなにインパクトは残らないとしても、もらえて良かったです。

――どんなパターンが使われたんですか?

川瀬 もあちゃんも言ったように、かわいく歌ったパターンでした。「この曲はそっち系か」と出来上がりを聴いてわかった感じです。

茜空(あかね・そら)  2003年3月13日生まれ、神奈川県出身
茜空(あかね・そら)  2003年3月13日生まれ、神奈川県出身

好きな子の笑顔を思い出しているのがかわいくて

村星 私は<笑う君をリピートしてる>というパートを歌わせていただきました。好きな子が笑っているのを、頭の中でずっと思い出しているのが、すごくかわいいなと。音域が高めなところを歌うのが好きなので、良かったです。

結城 ソロパートではないですけど、2番の<君と見つけたクローバー>の歌詞がすごく好きだったので、3人で歌えて楽しいです。クローバーを見つけて本に挟むと幸せになると聞いて、やったこともあるので。

――それで今、幸せになったんですか?

結城 はい、そうです(笑)!

――るりさんは最後の<ワンダリルラ>をささやき声で歌っています。

 「小声で歌ってみて」と言われたんですけど、まさか使われるとは思わなくて、嬉しかったです。ライブではマイクでどういう音量で歌ったらいいか、最初は難しくて、ちょっとずつささやき方が安定してきました。ひょっこり出て歌うのを、かわいくできるようにしていて。前に立っている空ちゃんと目が合うのが、ちょっと恥ずかしいです(笑)。

 私はタイミングがズレないで、ちゃんと振り向けるかを気にしています。MV撮影のときは楽しく撮っていました。

埴輪みたいな格好で目がキマってます(笑)

――MV撮影では、どんなことが印象に残っていますか?

川瀬 私はるりちゃんのソロシーンがめっちゃツボです。埴輪みたいな格好で目がキマっているのが何とも言えなくて(笑)。

 私はクセでまばたきを人より多くしちゃうんですけど、あそこは「まばたきをしないでほしい」と指示があって。それが耐えられず、頑張って目を見開こうとしていたら、ガンキマりになってしまった感じです(笑)。

――あやめさんはテーブルにうつ伏せになって歌ってます。

川瀬 体勢がキツくて、頭を乗せた左手がツリそうでした(笑)。

芹澤 私がMVで好きなポイントは、2番のサビの前の<照らす光線>のパートです。結構かわいさを出せていると思うので、観てほしいです。

 今回はダンスシーンが多くて、20回ぐらい撮ったと思います。いつもはショートブーツの衣装が多いのが、今回はパンプス。靴の違いもあってか、足がちょっと疲れました。

――ジャケット写真の顔が隠れる雲の帽子は、かぶると前は見えないんですか?

川瀬 見えません(笑)。自分ではどういう形になっているかわからなくて、メイクさんに微調整してもらって、ポーズの角度とか揃えるのも大変でした。

村星 私はみんなで雲をかぶって歩行ポーズを撮ったとき、アゴを上げすぎたかなと反省があります(笑)。みんなは前を向いていたのに、私は斜め上を見上げてしまっていて。完成して見たら、まあ大丈夫で、良かったんですけど。

芹澤 ホットアイマスクみたいな感触なんですよね。温かくて、首から上だけ寝るゾーンみたいになったのが、新しい感覚でした。目も開けたらいいのか、開けないほうがいいのかわからなくて。途中まで閉じていたんですけど、話し掛けられたらパッと開けて聞いていました。

『wonder little love』type-A
『wonder little love』type-A

高校を卒業してタイムリーに背中を押されました

――カップリング曲の『TAiLWiND』は、学校を卒業して新生活が始まった感じで、るりさんはリアルに刺さりました?

 そうですね。高校を卒業して、今年からアイドル1本になったので。これまで以上に力を入れないといけないし、新しい出会いもあると思います。ひとつひとつ緊張しますけど、良い形にしていけたらと背中を押されて、タイムリーでした。

――実際、高校を卒業してから生活は変わりました?

 そんなに変わりません。でも、ちょっと自分の時間ができて、1ヵ月に1冊、読書することをマネージャーさんと約束しました。

――今までは読書は?

 したことないです(笑)。小学生のとき、朝に読まないといけない時間があっただけで、高校に入ってからは図書館に行くことはあっても、本は借りませんでした。

村星 何をしに行ったの(笑)?

 だから、6年ぶりくらいに本を買わないといけなくて。ボキャブラリーが足りないので、本を読んで増やしていけたらいいなと思っています。

――最初はどの辺から読んでいきますか?

 マンガは結構好きで『名探偵コナン』とか読んでいるので、ミステリー系から手を出していけたらと。事件の展開があるほうが、恋愛小説より向いている気がします。

――空さんも2年前に高校を卒業したときのブログが、おすすめ記事に選ばれました。

 私は高校3年間が楽しくて、大学1年生のときが本当に辛くて、戻りたいなという気持ちになったので、この曲に刺さる部分はありました。みんな進んだ道はバラバラで、「また集まれたらいいね」と約束して卒業したのも、曲と重なりました。

結城 この曲では<乗り慣れない地下鉄>とありますけど、私の中で一番印象深いのは、高校に初めて行くときの電車です。めちゃくちゃ緊張して、「これで合ってるのかな?」とか不安になっていたのを、この曲を聴いて思い出しました。

葵るり(あおい・るり) 2004年7月20日生まれ、神奈川県出身、B型
葵るり(あおい・るり) 2004年7月20日生まれ、神奈川県出身、B型

協調性を大事にしながら周りに流されないように

――もう1曲の『Glow-up-Days』は大人になる葛藤が歌われていて、年上組に響く感じですか?

川瀬 グループでもそうですけど、社会に出ると協調性は大事ですよね。それは理解しつつ、自分らしさも忘れないでいたい。周りに流されずに自分の意見をしっかり持っていたい。そういう気持ちとリンクする曲かなと思います。

――<いい子のフリ>や<作り笑顔>をしてしまうこともありますか?

川瀬 りなちゃんのつまらない話を聞いて、作り笑いをしています(笑)。

結城 えっ⁉ 初耳です! ショック(笑)。

村星 私は『Glow-up-Days』の仮歌を聴いたときから、泣きそうになりました。刺さるところがたくさんあって。サビの<継ぎ矧ぎだらけの毎日でも私らしく歩いていこう>とか、歌詞を全部言ってしまいそうになります(笑)。自信のないところがたくさんあって、自分の悪い面ばかりが見えてしまうこともあるけど、それでも<今の私が好きだ>と言い聞かせられるような、心が温かくなるイメージがありました。

――<つまらない大人になりたくない>とも思いますか?

村星 大人になると頭が働くようになる分、歌詞の通り<言い訳ばかり上手になって>ということもありますけど、自分の心を隠すから、そうなっちゃうのかなと。大人になっても、ありのままの心を出せていけたらいいなと思いながら、聴いていました。

 反面教師のような、つまらない大人の方は周りにいませんけど(笑)、「こういうことをされたらイヤだな」と思うことは、自分もやらないようにはしています。

着る服は自分で決めるようにしようと

――もあさんは大人の問題は、もう少し先な感じですか?

芹澤 私がグループに入ったのが小学4年生の子どものときで、最近まで服を決めるのも、全部ママに頼っていたんです。でも、来年には高校卒業なので、そろそろ大人にならなきゃと思い始めているところです。不器用なりに、自分ができることはしていこうと。

――服はむしろ自分で決めたくなるものでは?

芹澤 しばらく前に、ママに決めてもらおうとしたら「自分で決めて」と放り投げられて。そのときは「なんで?」と思いましたけど、あとから聞くと、私が決められるようにするためだったみたいです。最近は自分で決めるのが好きになりました。

――もともともあさんは、最年少でもしっかりしてると聞いてましたが。

村星 すごく周りを見てくれて、男前なところがあります(笑)。道とか「こっちだよ」と誘導してくれたり、意見もハッキリ言うようになって。「もあちゃん、大人になったな」と、ちょっとしんみりしました(笑)。

村星りじゅ(むらほし・りじゅ) 2002年10月19日生まれ、埼玉県出身、B型
村星りじゅ(むらほし・りじゅ) 2002年10月19日生まれ、埼玉県出身、B型

深夜に好きなものをネットで買いたくて

――この曲には<26時の空に>というフレーズもありますが、それくらいの時間は皆さん、何をしていますか?

芹澤 私はベッドで携帯を触りながら、ネットショッピングを見ています。それで目が痛くなったら寝るのが、習慣になっています(笑)。

――ついポチったりはしないと?

芹澤 私、お昼帯に欲しいものを買うのがイヤなんです。深夜に「これ好き」と思ったものをパッと買いたくて。

――夜のテンションで買うと、商品が届いてから「何でこれを?」となったりしません?

芹澤 それはあります。でも、仕方ないと思っています(笑)。

村星 私も夜は起きてるタイプで、小さい頃も26時まではいかないけど、寝る前にゲームをするのが習慣だったんです。でも、いつの間にか寝てしまって、次の朝起きたら電池がなくなっていて、データが全部消えていたことが結構あって(笑)。だから、絶対ゲームは寝ながらやらないと決めています。

脳に焼き付く思い出を作ってワンマンを満員に

――ukkaは来年1月のリキッドルームまでライブが決まっていますが、今年の残り半分はどう過ごしていきますか?

川瀬 6月まであっという間すぎて、ukkaのこと以外は何もできませんでした。でも、特に自分のしたいこともなくて(笑)。7月、8月は夏フェスに出て、9月、10月はワンマンをやって、年末に向かっていく形になると思います。今回リリースイベントも結構あって、ファンの人にたくさん会うこともできました。2年前はライブもイベントも全然できなかったので、それに比べたら「毎週こんなに会っちゃっていいの?」と思うくらい(笑)。後半もこの調子で続けていけたらいいですね。

 夏フェスでさらにukkaを知ってもらって、好きになってもらえるように、みんなの脳に焼き付く思い出を作りたいです。

結城 去年メジャーデビューしてから勢いが付いて、今年のワンマンは完売を目指しています。そのために、私は得意でないSNSの更新を頑張っていかないと。どうでもいいことでも、つぶやいていこうと思います(笑)。

村星 9月、10月に来年1月と、全公演ソールドアウトにするには、絶対にukkaを知ってもらわないといけない。そのためにどうすればいいか、すごく考えていて、ダンス動画とかで目に触れることは大事かなと。でも、ただ動画をポンと上げるのでなく、歌詞やエフェクトを付けたり、印象に残るようにしたいです。TikTokだったりで、ukkaを知らない人の目にも触れるように。

芹澤 私も語彙力がちょっと足りなくて。高校1年、2年と「勉強する」と言いながら、してこなかったんです。3年では全教科とは言わなくても、言葉のレパートリーは増やして、お仕事でも発揮できたらいいなと思っています。

――もあさんも本を読もうと?

芹澤 買ってはあるんですけど、読み始めると10数ページで終わってしまうことが多くて(笑)。そこを継続して読めるようにしたいです。今あるのはユーチューバーさんの本とかで、苦手な文学にも触れてみようかなと。

 ukkaも9年目になって、他のグループさんと対バンをすると、自分たちより年数が短い方が多くなって。

――ukkaもそんなポジションになってきたんですね。

 意外と長いので、何年もやってきた底力は見せていきたいです。「ukkaは曲が良い」と思っている方たちに向けても、パフォーマンスも良いからここにいるんだと見せつけて、ワンマンを観に来てくれる人を増やせたらと思います。

ukka(うっか)

2015年に桜エビ~ずとして結成。2019年にukkaに改名。2022年11月に 1stミニアルバム『青春小節』でメジャーデビュー。ラジオ『ukkaり娘の浮かれでぃお』(東北放送、新潟放送、四国放送ほか)に出演中。

公式HP

『wonder little love』

6月21日発売

type-A(CD+DVD) 2500円(税込)

type-B(CD) 1500円(税込)

type-B
type-B

*写真はテイチクエンタテインメント提供

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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