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ネズミとウェディングプランナーの1人2役。鈴木ゆうかが主演ドラマで「動物の動きを研究しました」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
テレビ東京提供

年明けにスタートするドラマ『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』。売りに出されそうな結婚式場の一角に住むネズミの一家が、スタッフに乗りうつって式場の再建とカップルのトラブル解決に奔走するストーリーで、鈴木ゆうかが主演する。抜群のヴィジュアルで「non-no」モデルから活動を広げ、主演は2作目。しっかり者のネズミと引っ込み思案な新人プランナーという異色の1人2役に挑む。

最初は全身グレーのタイツを着るのかと(笑)

――『それ婚』で主人公のチュー子の役柄を最初に聞いたときは、どう思いました?

鈴木 「ネズミって何?」という(笑)。全身グレーのタイツを想像して「顔はどうなるの?」とか、ちょっと不安がありました。でも、台本を読んだら、ネズミの一家はキーになっていて面白いなと。衣装もかわいくて安心しました(笑)。

――首や袖にモコモコがあしらわれて、耳も付いていますね。

鈴木 一家はみんな耳を付けていて、最初は見ると笑ってしまって(笑)。だんだん自分の耳のように思えて愛着が湧いてきて、今は付いてないと寂しいくらいです。鼻にも赤いチークを付けて演じています。

――擬人化されていて、演技的にはそこまでネズミを意識してない感じですか?

鈴木 チョコマカした動き方とか、人間に乗りうつったときに匂いを嗅ぐシーンでは、動物っぽさを残しています。うちのワンちゃんによく匂いを嗅がれるので、どう鼻を付けてくるのか参考にしたり、動物の動きは研究しました。

――そうしたことから念入りに準備されたんですね。

鈴木 毎回のことですけど、動物の役は初めてだったので(笑)、より時間を掛けました。チュー子の性格面も、動物だから人の感情をあまり考えないとか、そういう部分は大事にしています。

(C)「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」製作委員会
(C)「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」製作委員会

掃除をすると余計に散らかります(笑)

――チュー子はネズミ一家の長女で、しっかり者で合理的な思考をするというキャラクター。鈴木さん自身はその辺、重なりますか?

鈴木 私は合理的ではないですね。人生ずっと遠回りしています(笑)。掃除をしていると、「こっちをやろう。あっ、あっちもやらないと」としっちゃかめっちゃかになって、余計に散らかしてしまったり(笑)。計画を立てるのがすごく苦手です。

――学生時代の試験勉強でも、計画は立てませんでした?

鈴木 そうですね。教科書を丸写しにするという、謎の行動をしていて(笑)。「これって書いているだけ?」といつも思っていましたけど、他の勉強方法がわかりませんでした。

昔は現場で隅っこから動きませんでした

――チュー子が乗りうつるウェディングプランナーの篠原天音のほうは、引っ込み思案で感情に流されやすいという2年目の新人です。

鈴木 私も学生の頃にアルバイトをしていて、本当に仕事ができなくて。すごく怒られていたので、天音の気持ちがわかります。

――バイトでどんな失敗をしたんですか?

鈴木 居酒屋さんでバイトをしていたんですけど、1日限定5食しかない料理を1個注文されて、間違えて4個と打って出してしまったり。そういうミスばかりしていました。

――引っ込み思案なところもあるんですか?

鈴木 人見知りなので、あまりしゃべらないかもしれません。何を話したらいいのか、この話をして大丈夫なのか……と考えてしまって。これでも昔よりはしゃべれるようになりましたけど、前は現場でも隅っこから動きませんでした。あと、流されやすいところもわかります。私も「こうだよね」「確かに」、「でも、こうかもね」「あっ、確かに」みたいになってしまうので(笑)。

――友だちとごはんに行くと、同じものを注文してしまったり?

鈴木 いちおう自分で考えます。でも、「何を食べたい?」と聞かれたら、「何でもいいよ」と言ってしまうかもしれません(笑)。

テレビ東京提供
テレビ東京提供

白目の自撮りをいっぱいしました(笑)

――演じるうえでは、チュー子と天音でどうメリハリを付けていますか?

鈴木 チュー子はしっかりしているところを強調して、天音はテキパキしてなくて、目にも力が入ってない感じかなと。天音にチュー子が乗りうつるときは、風が吹いて白目になるんですね。白目をする機会はなかなかないので、いっぱい自撮りして練習しました。携帯の写真フォルダが白目でいっぱいになって(笑)、だいぶ上手になりました。

――変わった設定のドラマだけに、演出などで独特なこともありますか?

鈴木 ネズミ一家のお部屋に細かい仕掛けがいっぱいあります。ネズミのサイズ感に合わせて、つま楊枝や食べ物がすごく大きく作られていたり。そういうところにも注目してほしいですね。

――1話では濱津隆之さんが演じる父親のチュー吉に、プロレス技のSTOを掛けるシーンがあるとか。

鈴木 濱津さんに何度も練習を付き合っていただいて、勢い良くできたと思います(笑)。ネズミ一家は和気あいあいとした雰囲気で平和ですね。妹のチュル美役の優希(美青)さんは耳がめちゃくちゃ似合って、かわいくて。アニメの話をよくしています。撮影が始まった頃は、スタッフさんにワールドカップを観たい方が多くて、「〇時までに終わらせるぞ」みたいなのがありました(笑)。

撮影の雰囲気を壊さないようにしてます

――鈴木さん的には今回、2021年の秋クールの『JKからやり直すシルバープラン』以来の主演になります。当時との心境の違いはありますか?

鈴木 二度目の主演なので気持ちにちょっと余裕があって、落ち着いて参加できています。前回は本当にいっぱいいっぱいでしたから。

――座長として現場で心掛けていることもありますか?

鈴木 撮影が遅くまで掛かることが多いので、雰囲気を壊さないようにしています。

――共演の福山翔大さんは「待機している時間にふと鈴木さんを見ると、微笑んでいて背筋がピーンと伸びている。そのたたずまいだけで現場の士気が落ちない」と話されていました。

鈴木 現場が楽しいから笑っているだけです。逆に、福山さんがお話し上手なおかげです。

演じていて「コレだ!」と感じるときがあって

――今年、『ナンバMG5』『パパとムスメの7日間』と出演されて、女優として自信が付いてきたところもあるのでは?

鈴木 そうですね。いろいろな役をやって少しは自信が付いたことも、余裕ができたのと関係あると思います。

――どんなところが成長したと?

鈴木 台詞を入れるのがすごく早くなったのを実感しています。『JKから始める~』のときと比べると、本当にスッと入るようになりました。

――あのドラマでは、シルバープランの説明で大量の台詞がありましたからね。

鈴木 そうですね。かなり鍛えられたと思います。

――女優業に本格的に力を入れたのが3年前からで、今は熱意がさらに高まった感じですか?

鈴木 より高まっています。役を演じていて「あっ、コレだ!」と感じるときがあって。今年はレディースだったり悪女だったり、どれも似てない役だったので、それぞれの楽しさも感じられました。

――『パパムス』でヒロインの恋敵を演じたときも、楽しかったですか?

鈴木 ああいうマウントを取りにいく役の雰囲気を作るために、いろいろ考える時間は楽しいです。周りにいないタイプの子だったので、想像の中で作ったものではありましたけど、日常のふとした瞬間に「あの子ならこの服でなくて、あれを着るな」とか、外見的なところからイメージしたりもしました。

声を誉めてもらうことが多いです

――自分の女優としての武器も見えてきたり?

鈴木 女優としてかわかりませんけど、声を誉めてもらうことが多くて。自分ではコンプレックスでしたけど、「CMが流れて声でゆうかちゃんと気づいた」と言われたりします。

――フワッとした特徴のある声ですよね。

鈴木 その声を乗せて、いろいろな演技をしていくので、強みかもと思えるようになったのは大きいです。

――映画やドラマを観て勉強もしていますか?

鈴木 いろいろな作品を観ています。今観たいのが(Netflixドラマの)『First Love』。CMを観て、友だちからも「すごくいいよ」と言われているので、『それ婚』の撮影が終わったら、じっくり観ようと思っています。

――観て刺激を受けた作品もありますか?

鈴木 韓国ドラマの『社内お見合い』はすごく面白かったです。友だちの代わりにお見合いをしたら、相手が自分の会社の社長だったというコメディで、リズム感がコミカルで引き込まれるんですよね。自分でコメディをやるときも参考になるなと思って、今回もちょっと活かしています。

自分の結婚式ではリングドッグを

――「ウェディングプランナーに憧れた時期もあった」とコメントされていますが、いつ頃の話ですか?

鈴木 中学生のときです。進路を考えて職業をいろいろ調べていたとき、こういう仕事があるんだと興味を持ちました。幸せを近くで見られるのはいいなと思って。

――他にも芸能界以外で考えていた仕事はありますか?

鈴木 保育士です。「non-no」のモデルオーディションに落ちていたら、たぶんやっていたと思いますし、今もいつかやりたい気持ちはあります。

――子ども好きなんですか?

鈴木 好きですね。でも、いざ目の前にすると何をしゃべっていいか、わからなくなっちゃいます(笑)。懐かれたいんですけど。

――結婚式に出席したことはありますか?

鈴木 小さい頃にありました。物心がつく前だったので、あまり記憶はないんですけど、写真を見たらワンピースのチャイナ服を着ていました(笑)。

――自分の結婚式の理想はありますか?

鈴木 ガーデンっぽい式場で、うちの犬にリングガールでなくてリングドッグをやってもらいたいです(笑)。

――ベルクラシックグループのCMなどで、すでにウェディングドレスは着ていますね。

鈴木 やっぱりウェディングドレスには夢がいっぱい詰まっています。着るとテンションが上がります。

――この世界、「役で着ると婚期が遅れる」という話もありますが。

鈴木 そうですよね。私はもう何回も着ているので、心配です(笑)。

難しい現実を2人で乗り越えるのが素敵だなと

――結婚願望はあるんですか?

鈴木 いつかできたらいいなと思っています。両親が23歳で結婚したので、私もそうしたいと言ってましたけど、もう26歳になりました(笑)。あとは運命に任せたいと思います。

――周りではそろそろ増えていませんか?

鈴木 めちゃくちゃ増えて、去年は結婚ラッシュでした。今度の6月に初めて友だちの結婚式に出席します。でも、結婚生活の話を聞くと、リアルに良いことも悪いこともあるんだなと知りました。

――『それ婚』みたいな話も聞きました?

鈴木 結婚式の相談をすると意見が食い違うとか、よく聞きます。現実はなかなか難しいみたいで。でも、それを2人で乗り越えていくのも素敵かなと思います。

――結婚相手の理想はありますか?

鈴木 穏やかな人がいいです。ケンカもしたくないですし、意見を言い合うときも怒らずに話せたら嬉しい。

――外見は鈴木さんに釣り合うくらいの美形でないと?

鈴木 そこは全然気にしません。ただ、黒髪が似合う人はいいですね。清潔感は大事かなと。

――新婚旅行で行きたいところはありますか?

鈴木 ギリシャのサントリーニ島です。TikTokで見ました。気軽に行けるところではないので、そういう機会に行きたいです。

スカイダイビングをして地球の丸みを感じたい

――鈴木さんは乗りうつりたいものはありますか?

鈴木 うちの犬になりたいです。散歩中に吠えるときがあるんですけど、吠えないワンちゃんもいるので。何を感じて吠えているのか、犬の気持ちを知りたいです。

――「それでも〇〇したい」と言ったことはありますか?

鈴木 「それでも旅行に行きたいです」「えーっ?」という会話を、いつもマネージャーさんとしています(笑)。1月に無事休暇を勝ち取ったので、広島に行こうと思っていて。厳島神社に行ったり、お好み焼きを食べたりしようかなと。

――新年は良い幕開けを飾れそうですね。

鈴木 『それ婚』が1月4日から放送なので、新年早々に良いスタートになると思います。個人的にはいろいろ挑戦する1年にしたいと思っています。

――何か挑戦したいことがあるんですか?

鈴木 スカイダイビングをやりたいです。前から言っていて、まだできてないので、春くらいにはぜひ。地球をちょっと遠くから見て、丸みを感じたいんです。

――怖さはありませんか?

鈴木 全然ないですね。高いところは好きなので。空を飛んでリフレッシュして、女優とモデルとリポーターのお仕事に打ち込んでいきたいなと思います。

テレビ東京提供
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Profile

鈴木ゆうか(すずき・ゆうか)

1996年10月1日生まれ、東京都出身。

2014年より「non-no」(集英社)で専属モデル。同年公開の映画『神さまの言うとおり』で女優デビュー。2021年にドラマ『JKからやり直すシルバープラン』で初主演。2022年にドラマ『ナンバMG5』、『パパとムスメの7日間』などに出演。2023年1月4日スタートのドラマ『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』(テレビ東京系)に主演。『ZIP!』(日本テレビ)内の「流行ニュース キテルネ!」でリポーター。

水ドラ25『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』

1月4日スタート

テレビ東京、テレビ大阪ほか/水曜25:00~

ネットもテレ東、TVer、GYAO!にて毎話放送後に見逃し配信、Paraviにて放送直後より配信予定

出演/福山翔大、優希美青、西岡星汰、久保田磨希、濱津隆之ほか

公式HP

(C)「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」製作委員会
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埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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