Yahoo!ニュース

指原莉乃プロデュースの第3のグループが始動。令和の新世代アイドルが指原から受けた教えは?

斉藤貴志芸能ライター/編集者
「イコノイジョイ2022」より (C)YOANI

指原莉乃が=LOVE、≠MEに続いてプロデュースする第3のグループ、≒JOY(ニアリーイコールジョイ)が始動した。先行の2組はアイドルに追い風でない状況の中で、オリコン1位、日本武道館など大会場でのライブと躍進しているが、続くことができるか? 13人のメンバーから、センターの江角怜音、ラストアイドルから指原が直々に声を掛けた小澤愛実、そして逢田珠里依、天野香乃愛の4人に聞いた。

ハーフツインで世に出て大丈夫かなと(笑)

――香乃愛さんはテストで学年1番になったことがあるそうですね。

天野香乃愛 中学でオーディションの頃に受けたテストだけ、偶然獲れちゃったんです。自己PRでは何かの1番になったことを言うといいと聞いたので、言ったんですけど、その次のテストからガタ落ちでした(笑)。

小澤愛実 でも、学年1位はまぐれでは獲れないからね。

江角怜音 尊敬する。

――番組でバビ語を披露していましたが、日向坂46の齊藤京子さんがアイドルに興味を持つきっかけだったんですか?

天野 そうです。歌番組で日向坂46さんを観て、齊藤京子さんのパフォーマンスがスッと目に入ってきて。歌も聴いて好きになりました。

――ハーフツインにしたのはニアジョイに入ってから?

天野 それまで、したことがなかったです。だから、ハーフツインにするように言われてビックリして、「これで世に出て大丈夫かな?」と思っていたんですけど(笑)、だんだん慣れてきました。

逢田珠里依 似合っているよ。

小澤 ずっとしていたのかと思った。

――他の皆さんは、香乃愛さんの言動で印象に残っていることはありますか?

逢田 すごいゲラです。言ったこっちが覚えていないようなことで、1人でお腹を抱えて、ずっと笑っている印象があります(笑)。

天野 おやじギャグが好きです(笑)。

――布団がふっとんだ、みたいな?

逢田 本当にそういうレベルで、めっちゃ笑っていますね(笑)。

――でも、香乃愛さんはやっぱり、頭が良さそうな感じもしません?

小澤 しっかりしています。リハーサルでも「ここはどうするの?」と聞いてくれたり、率先して教えてくれたりします。それでゲラなので、ギャップがかわいいです(笑)。

天野香乃愛(あまの・このあ) 2007年1月21日生まれ、埼玉県出身
天野香乃愛(あまの・このあ) 2007年1月21日生まれ、埼玉県出身

バレー部で声デカ選抜のキャプテンでした(笑)

――珠里依さんは中学受験をしたとか。

逢田 家族に勧められました。でも、小学生の私は受験の意味も重さもわかってなくて、入試の前日も児童館で遊んでいたんです(笑)。児童館が大好きで、週7で行っていたので。

――それで受かったなら、珠里依さんも頭が良かったのでは?

逢田 塾も通ってましたけど、一夜漬けタイプで、何とか入れました(笑)。

――部活はバレーボールをやっていたそうですね。

逢田 中学ではキャプテンでした。でも、バレーボールをやれば身長が伸びると思っていたら、身長が高い人がバレーボールをやっていただけで、私は全然伸びなくて。その現実に、ちょっと挫折しました(笑)。

――キャプテンをするくらいなら、技量も人望もあったんでしょうね。

逢田 違うんです! うちのチームはシャイな子が多くて、私はたぶん声デカ選抜でした(笑)。相手が強くても声だけは負けないぞと、「ファイトー! 来い!」と士気を高めていて。やり切る、元気、情熱を三本柱に頑張っていました。

――バレー部に入ったのは『ハイキュー!!』の影響とか?

逢田 私は『アタックNo.1』が大好きだったんです。

――70年代のスポ根アニメじゃないですか!

逢田 「涙が出ちゃう、女の子だもん」ですね。母がお薦めしてくれて、幼稚園の頃から100何話あるのを何周も観て、今でも台詞を言えるくらい大好きです。

逢田珠里依(あいだ・じゅりい) 2005年9月13日生まれ、東京都出身
逢田珠里依(あいだ・じゅりい) 2005年9月13日生まれ、東京都出身

メンバーと8時間会えないと寂しくて電話を

――アイドルを目指したのは、乃木坂46の久保史緒里さんがきっかけだったんですよね。

逢田 そうなんです。小学生の頃から久保さんが大好きで、いつかお会いできたらと思っています。

――同じレコード会社ですし、そのうち会えるのでは? 髪を伸ばしたのも久保さんの影響だとか。

逢田 バレーボール部に入って、私は形から入るタイプなので、髪を耳の上くらいまで切ったんですね。でも、久保さんみたいな女の子になりたくて、どんどん伸ばしました。

――他の皆さんからは珠里依さんの印象は?

江角 口を開けば、元気にいろいろ話をしてきます。

逢田 話の流れを考えず、突然「ラーメン行こう!」と言ったりします(笑)。

小澤 よくメンバーとごはんに行ってるイメージがあります。

――山田杏佳さんがSHOWROOMで、珠里依さんが「めっちゃ電話を掛けてくる」と話してました。

逢田 メンバーのことが大好きで、8時間くらい会えないと涙が出てきてしまって(笑)。夜中に「寂し~い!」って泣きながら電話を掛けたこともあります。

江角 夜にいきなりそんな電話が来て、笑いました(笑)。

空手とバイトで礼儀と姿勢が身に付きました

――怜音さんはドキュメンタリー動画で「生き様がカッコ良くなりたい」と発言していました。

江角 マンガやアニメの影響です。私は矢沢あいさんが大好きで、『NANA』の大崎ナナとか『ご近所物語』とか、名言が多くて。そういうことが頭に浮かんで、言っている感じです。

小澤 怜音は自分をしっかり持っています。

逢田 信念の塊、みたいな。

江角 空手をやっていたのが大きいかな。

――全国で5位に入ったそうで。

江角 3人でやる団体型で5位でした。部活で毎日練習していました。

小澤 「おはようございます」とか、礼もきれい。

逢田 姿勢がいいです。

江角 それは空手とアルバイトのおかげです。

――何のバイトをしていたんですか?

江角 接客業です。「手はこの位置。礼の角度はこう」と厳しく教わって、身に付きました。

――≒JOYではセンターを務めていますが、学校でもクラスの中心でした?

江角 休み時間は、女の子とプロレスみたいに暴れていました(笑)。『クローズ』ごっこで「キミも鈴蘭?」のシーンを再現していたり。それで、先生が来たら逃げるという。

江角怜音(えすみ・れのん) 2005年4月26日生まれ、大阪府出身
江角怜音(えすみ・れのん) 2005年4月26日生まれ、大阪府出身

「無理」と言いながら仕上げてくるのがすごいなと

――オーディションには、お母さんが知らないうちに応募していたそうですね。

江角 はい。私はロックしか聴いてなくて、椎名林檎さんが大好きでしたけど、アイドルは全然知りませんでした。だから、最初はやっていけるか不安が大きくて。でも、メンバーはいい子ばかりで、「イコノイジョイ2022」(グループ合同フェス)も楽しくて。今まで生きてきて、あんな大勢の人の前で歌やダンスを見せたことはありませんけど、練習してきて達成感がすごくて、こみ上げるものがありました。

天野 怜音はリハーサルでは「もうイヤや」と言うこともあるんですけど、本番にはちゃんと仕上げてきました。

逢田 自分の信念を貫きつつ、周りもちゃんと見ていて。「人に迷惑は掛けたくない」とずっと言っているんです。センターになって、責任感を持ってやっているのも伝わってきます。

小澤 グループ内で怜音推しのメンバーが多いんです。私も途中から入って、「これは沼るわ」とわかりました。「絶対無理や」と言いながらも、しっかりやる。根は真面目でギャップがあるところが、かわいいなと思います。

――ライブが最初から楽しかったというと、度胸もあるんですか?

江角 緊張はしますし、めっちゃビビリです。

逢田 遊園地で「ジェットコースターに乗ろう」と腕を引っ張って誘っても、「絶対イヤ!」と拒まれます(笑)。

江角 ジェットコースターはガンと落ちるのが無理なんです。あと、虫もめっちゃ嫌いです。

――家に黒いヤツが出てきたら……。

江角 「ウワーーーッ!!」と叫びながら、新聞紙を丸めて叩いています(笑)。

アイドルはもうできないと思っていました

――愛実さんは改めてですが、もともとAKB48のファンで、中でも指原さん推しだったんですよね?

小澤 はい、憧れでした。

――指原さんのライブDVDで客席で映り込んでいて。

小澤 まだ一般人だった頃、最前で観ていたときの自作うちわを持ったスクショが、いまだに出回っています(笑)。今回の件でも、SNSに「良かったね」のひと言と共に添えられていたりして、恥ずかしいです(笑)。

――指原さんのどんなところに惹かれたんですか?

小澤 バラエティを観ていたら、頭の回転が速くて、トークの切れがすごくて。イコラブ(=LOVE)さんのオーディションにも応募したんですけど、書類審査も通らなかったので、今すごく不思議な気持ちです。

――もしニアジョイに誘われてなかったら、どうしていましたか?

小澤 アイドルを続けたい気持ちはありましたけど、もうできなかったと思います。これからどう生きようか考えながら、ラストアイドルの活動終了を迎えたので、声を掛けていただけて、本当に頑張ろうと思いました。

小澤愛実(おざわ・あいみ) 2003年4月9日生まれ、神奈川県出身
小澤愛実(おざわ・あいみ) 2003年4月9日生まれ、神奈川県出身

加入が発表された夜は怖くて手汗が止まらなくて

――ニアジョイにはすぐ馴染めました?

小澤 イレギュラーな形で入って、スタートダッシュをするときに複雑な気持ちにさせてしまうのが、すごく申し訳なく思っていました。でも、顔合わせのあとのメンバーミーティングから、みんな積極的に話し掛けてくれて。やさしくて温かいこのメンバーだからこそ、最初のステージも乗り越えられました。

――珠里依さんからの電話もありました?

小澤 私の加入が発表された夜に電話をくれました。そのときは世間に出るのが怖くて、家の中で手汗が止まらなくて。そこで珠里依から「大丈夫?」と電話をもらったのは嬉しかったです。珠里依は「寂しかったから」と言ってましたけど、絶対に私のことを思ってくれていたのを感じました。おかげで、その夜はぐっすり眠れました。

逢田 睡眠導入女です(笑)。

――オーディションのSHOWROOM審査から観ていたそうですね。

小澤 はい。もともとイコラブさんもノイミー(≠ME)さんも好きで、第3のグループもずっと気になっていたんです。

――他の皆さんからは、アイドル界の第一線で5年間やってきた愛実さんは、プロという感じがしました?

天野 ライブの振り入れで、私たちは先に覚えていた曲も結構あったんですけど、全然遅れを取ってない感じで踊っていて、ビックリしました。

逢田 「イコノイジョイ2022」の映像を観ると、自分の歌割りでカメラに抜かれるところで、しっかり見せているんです。そういうところがプロだなと思います。それでいて、すごく謙虚。「後から加入した立場で」みたいなことをよく言うので、「それは禁句」ということにしています(笑)。

天野 あいさつや礼儀も一歩先を行っていて、学ぶところがたくさんあります。

小澤 いやいや。私は最年長ですけど、みんなのほうがしっかりしていると思います。ライブでも、私は初めてのステージでは緊張して何もできなかったんです。みんなは合同フェスの大きな会場(コニファーフォレスト)でも、「本当に初めて?」と思うくらい堂々としていて。私も頑張らなきゃと、すごく刺激をもらっています。

逃げてきたダンスに合宿でつまずきました

――指原さんは愛実さんの歌について「ユニゾンのパートでもすごく聞こえてくる。歌わない世界に行ってしまうのはもったいない」などと高く評価されていました。

小澤 私自身、歌は全然得意と思っていなくて。嬉しいですけど、ハードルが上がってしまって、ドキドキしています。家で毎日ずっと歌って練習しています。

――パフォーマンスについて言えば、珠里依さんと香乃愛さんはダンスの経験はなかったんでしたっけ?

逢田 香乃愛は1年やってたんでしょう?

天野 やってましたけど、裸眼で踊っていたので、何も見えなくて(笑)。

小澤 関係ないから(笑)。

天野 でも、鏡が見えなかったので、自分がどんな動きをしているのかわからなくて。だから、ノーカウントくらいです(笑)。

――何にしても、2人ともキッチリ仕上げてきました。

天野 やっぱり目が見えると振りがわかるので、全然違います(笑)。

逢田 その裸眼の1年が活きているのか(笑)、香乃愛は基礎がしっかりしていました。私はダンスから逃げて生きてきたんですね。中学生の頃、3~4人で踊って動画を撮るのが流行っていたんですけど、私は踊れないから、いつも撮る側に回っていました。だから、ニアジョイの合宿でダンスにすごくつまずきました。

――ドキュメンタリーでは、珠里依さんが先生たちのダンスを見て涙する場面がありました。あれはどんな感情からだったんですか?

逢田 あの前にすごく怒られて、アイドルというものに向き合う時間をいただいたんですけど、考えすぎてしまって、一回覚えた振りもできなくなって。落ち込んでいた私を元気づけるように、先生たちが指差したり振り向きながら踊ってくださって、アイドルはこういうものなんだと実感したんです。それでこみ上げてきました。

「聴いて泣け!」くらい強気で歌うように言われました

――今まで指原さんの教えというか、言われて刺さったことはありますか?

小澤 「私の歌を聴いて泣け!」というくらいの気持ちで歌うように言われました。指原さんに自分の声のことを言っていただいて、期待の上を行かなきゃと気は引き締まりましたけど、自信のなさが歌に出ていたみたいで。そんな姿でステージに立ったら、応援してくださる方にも申し訳ない。何を今さらって話ですけど(笑)、もっと強気で歌わないと。特にニアジョイでは、1人1人のことをよく考えられたソロパートをいただけるので、任せられるようになりたいです。

江角 センターと発表されて、指原さんが連絡をくださって、「心ないことを言われるかもしれないけど、私は怜音を選んで後悔はないから」とのことでした。ちょっとウルウルきましたね。

――怜音さんをセンターに選んだ理由については、直接聞かされました?

江角 「不器用さがいい」みたいに言っていただきました。私は「もっと器用で、ちゃんとしゃべれるメンバーのほうがいいやろう」と思ってましたけど、選んでいただけたからには頑張らないと。

天野 センターと愛実ちゃんの加入について、指原さんからメッセージをいただいたとき、「≒JOYはみんなが横一列で頑張っている印象がある」と聞いて、すごく嬉しかったのを覚えています。私たち自身、誰が前に行っても、それぞれ個性があるからいいと思っていたので。

逢田 指原さんがアイドルをされていたのは「一瞬だったように感じる」とおっしゃっていました。でも、卒業して何年か経って振り返っても、あんなに楽しい時間はなかったと。「だから、長い人生のその一瞬を噛み締めてほしい。楽しんでいる人には誰も勝てない」というお話でした。

「イコノイジョイ2022」より (C)YOANI
「イコノイジョイ2022」より (C)YOANI

先輩がかわいすぎて笑顔がぎこちなくなりました(笑)

――最初に撮ったMVがイコラブ、ノイミーと3組合同の『トリプルデート』。怜音さんは冒頭、髙松瞳さん、冨田菜々風さんと先輩グループのセンターの間に入りました。

江角 私、かわいい人が大好きで、ニアジョイのメンバーもそうでしたけど、ニヤけて、ずっと見てしまうんです。胸が締め付けられるというか。お2人の間に出ていくときも、「かわいい!」って手汗がすごくて、笑顔がぎこちなくなってしまいました(笑)。

――ファンのような発言ですね(笑)。

江角 2次元から飛び出してきたかと思うくらいで、「実在するんや」と(笑)。話していただいて「どうしよう? 私、会話している」と思いましたけど、頭の中がかわいいで埋め尽くされて、最高でした(笑)。

――香乃愛さんは、同じツインテールの齊藤なぎささんが投げたぬいぐるみを受け取りました。

天野 なぎささんとは合同フェスで隣りで歌ったので、リハーサルで「顔を見合わせよう」と言ってくださって。本当に人類で一番くらいにかわいすぎて、心臓バクバクでした。でも、そういうふうに歌えて嬉しかったです。

――愛実さんは瞳さんに引っ張られてきて、ラスサビを歌ってます。

小澤 コンテを見てから、ずっと緊張していました。あの撮影はニアジョイメンバーと顔合わせをした数日後で、新しい環境にドキドキしていた状態だったんです。どうしようかと思っていたら、先輩の皆さんもやさしくて。その引っ張られるシーンも、瞳さんの笑顔に包み込まれるようで、ホッとしました。勝手にですけど、「ようこそ」みたいな空気を感じて、その後の撮影も素で楽しめました。

――珠里依さんは<先輩も来るらしい>のソロパートが印象的です。

逢田 フレッシュに行こうと思って、ひたすら笑っていました(笑)。

決めポーズのたびに悶える声が聞こえました(笑)

――≒JOYのファーストソング『≒JOY』のレコーディングやMV撮影では、印象に残っていることはありますか?

逢田 怜音と目が合って微笑み合うシーンがあったんですね。私はおすまし顔をしていたんですけど、怜音がすごく笑うんですよ(笑)。微笑むというより、明らかに私の顔を見て笑っていて。

江角 珠里依が真面目な顔をしているのが、おかしくて(笑)。

逢田 心外でした(笑)。でも、楽しかったです。

――怜音さんの<Let’s JOY!>での決めポーズは、カッコイイですね。

江角 あそこは何度観ても慣れなくて、自分で謎の笑いがこみ上げてきます(笑)。

逢田 撮影中、横で見ていたら<Let’s JOY!>をやるたびに、怜音の「ウェーッ」みたいな悶えた声が聞こえてきました(笑)。

――香乃愛さんはウインクが得意なんですか?

天野 普段はしません(笑)。リップシーンが初めてすぎて、手の動きがワンパターンになって。顔で変化を付けようと思って、ウインクしてみました。

逢田 香乃愛はあざといんですよ(笑)。写真も送ってきますけど、24時間、仕草がアイドルなんです。

――あざといかはともかく、MVでもアイドル感はすごくありますね。

逢田 天性のものかなと思います。

天野 私はしゃべるとき、腹話術の人形みたいに上唇が動かないんです(笑)。MVではリップシーンもダンスシーンも口を動かさないといけないので、練習しました。

――愛実さんは後半で走ってくるシーンがありました。

小澤 合流させてもらいました。ダンスシーンは暑い中で緑豊かなところで撮影して、何テイクか撮りながら、全員で「頑張ろう!」「列を揃えよう!」と声を掛け合っていたんですね。その輪に入って、改めてグループの一員になれたのが嬉しくて。自分も「頑張ろう!」と言う勇気はまだなかったんですけど、「うん。行こう」みたいな(笑)。そんな他愛のない時間を噛み締めていました。

アイドル界の新たな火付け役になれたら

――この曲では<強く夢を歌っていたい>というフレーズがありますが、皆さんの中でも夢は広がっていますか?

逢田 賞を獲りたいとかはわからないですけど、何かを頑張っている人に作品を届けていきたいなと思います。

天野 他のグループさんと一緒にライブをしたときとか、私たちのことを全然知らない人にも印象に残るパフォーマンスをしたいです。

江角 グループとしても個人としても、たくさんの人に愛されるようになりたいです。

小澤 私はアイドルをやっていて幸せなので、出会ってくれた皆さんにも幸せを届けたいのが一番です。アイドル界はコロナ禍で一度落ち着いてしまったので、新たな火付け役になって、ここからまたどんどん盛り上げていきたいです。

――最後に、先日≠MEの取材で10月の「イコノイジョイ大運動会」に向けて、冨田菜々風さんや尾木波菜さんが「ニアジョイちゃんは絶対強い」と警戒していました。空手全国5位やバレー部の元キャプテンを擁する皆さんは、自信ありますか?

逢田 運動が得意なメンバーが2~3人いるだけで、ニアジョイ全体でいうと、たいした身体能力ではありません(笑)。私は本気で走ろうとすると、全身の力が抜けてしまうんです。小学校の6年間で、徒競走は3回転びました。だから、今回の目標は転ばないことです(笑)。

天野 私は球技が本当にダメで、ボールとは仲が悪くて(笑)。

小澤 昔は体操クラブに通っていましたけど、今は衰えてしまいました。

江角 私はキャタピラと綱引きならうまいです。

小澤 キャタピラ?

江角 筒型のマットの中に入って、でんぐり返しをしながら走って、高速のブッチ切りで1位でした!

小澤 その競技はない気がする(笑)。

江角 綱引きではほぼ一番後ろを任されて、女子でない顔でやっていました(笑)。でも、体力はないです。階段を昇ると動悸と息切れが激しくなります(笑)。

小澤 ステージもあるし、みんなで走らない?

逢田 体力増進したいね。でないと、大運動会も期待外れで終わります(笑)。

≒JOY(ニアリーイコールジョイ)

指原莉乃が代々木アニメーション学院のバックアップのもと、=LOVE、≠MEに続いてプロデュースするアイドルグループ。2022年3月に結成。メンバーは13人。同年7月にファーストソング『≒JOY』を配信。9月28日発売の=LOVEの12thシングルのカップリング曲に参加。10月10日に第1回定期公演を山野ホールで開催。

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

斉藤貴志の最近の記事