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準ミス青学、『ドラ恋』出演の女子大生・新田さちかがフォトブック発売。「恋愛に意外とキュンとしました」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
フォトブックを発売する話題の女子大生、新田さちか(撮影/松下茜)

今年の準ミス青山学院大学に選ばれ、人気恋愛リアリティショー『恋愛ドラマな恋がしたい』(ABEMA)に出演した新田さちか。大手芸能プロダクション・ホリプロの所属となり、フォトブック『Sachika』を発売する。芸能界での本格始動はこれからだが、インスタグラムのフォロワーはすでに24万人。話題の女子大生の素顔を探る。

走り回ってうるさすぎる女の子でした

新田さちかは石川県出身の22歳。野球やサッカーで知られる星稜高校から青山学院大学法学部に進学して、現在3年生。『CanCam』の読者モデル「it girl」としても活動している。

――プロフィールの特技に“辛いもの”が入っていますね。

新田 得意です! 蒙古タンメン中本やココイチ(CoCo壱番屋)では一番辛いのでいけます。赤からでも9辛とか大丈夫です。でも、給食のカレーも好きでした(笑)。家庭で作るカレーって、具がゴロゴロしているじゃないですか。給食ではほぼ溶けていて、あの味は他ではないですね。

――特技には他に英語、料理、乗馬、書道と並んでいますが、小さい頃から習いごとをいろいろやっていて?

新田 ちょこちょこやってました。ピアノは音痴を克服するために習って、克服できたらすぐやめちゃったんですけど、書道は6段で、よく金沢の21世紀美術館に飾ってもらいました。今は趣味で筆文字をやっていて、それも書道から興味を持ちました。

――そうした特技やたたずまいからも、さちかさんはお嬢様タイプの優等生だったのかと思ってましたが、フォトブック『Sachika』での自分語りによると、中学生の頃はやんちゃだったそうですね。

新田 鬼ごっこばかりして走り回っている悪ガキでした(笑)。うるさすぎて、私が知らない人もみんな、私のことを「声の大きい女の子」と知っていた感じ。男の子みたいな女の子でスポーツも大好きで、自慢話をすると、身体能力テストで学年1位にもなりました。

――それはすごい。部活もやってました?

新田 中学では陸上部で、リレーの選手でした。

――石川県で上位に入ったり?

新田 そこまでちゃんとはやっていませんけど、運動会で3位でバトンを受け取って、1位になった思い出はあります。青春でしたね。

――家でお人形で遊んでいるような子ではなかったわけですか。

新田 それも長いこと、やっていました。シルバニアファミリーとかリカちゃん人形とか、たくさん集めましたね。全部姪っ子に持っていかれましたけど(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

『ビリギャル』を観て大学を目指し一浪で青学に

――高校でも陸上は続けたんですか?

新田 高校で部活は何もやっていません。たぶん遊びたかったんですよね。両親は、私が中3のときに頑張りすぎて腰を疲労骨折したからだと思ったそうですけど、私はそれは覚えてなかったくらいで。ちょうどいいタイミングで「勉強をやってみるか」となりました。

――映画の『ビリギャル』を観て、大学を目指すようになったとか。

新田 高校2年のときの担任の先生に出会ってから、少しずつマインドが変わって、その頃に『ビリギャル』を観て「私も頑張ろう」と。塾に通って、自宅ではあまり勉強できないタイプだったから、夜まで自習してました。携帯も夜10時まで切っていたんです。目標に向かって、他のことを我慢して頑張ることはできます。

――浪人もしたんですよね?

新田 現役のときもセンター試験利用で青学は受かったんですけど、私は別の大学に行きたくて。それ以外の大学に受かっても、女の子ながら浪人すると決めていました。

――浪人生活は東京で?

新田 最初の3ヵ月は京都の予備校で、次は埼玉で寮に入って、東京の予備校に通いました。でも、志望校は結局ダメで、さすがに2浪はないかなと。

――それで青学の法学部に。

新田 もともと好きだった英語の学部か、もうひとつ、法学部にも興味がありました。法学部といっても、弁護士さんとかになる人は1%くらいなんです。私は法を知ったうえで、法の範囲内で自信を持って行動できるようになりたいと思いました。あと、青学全体が英語を学ぶことに寛大で、設備も整っているので。第一志望ではなかったけど、青学に入ったら浪人時代に憧れていたような世界があって、いろいろなことをしている仲間たちにも出会えたので良かったです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

スカウトされ出して芸能界を目指すように

――大学に入学した時点では、将来の人生設計はあったんですか?

新田 具体的にはなかったんですけど、芸能界への漠然とした憧れは小さい頃からありました。母が少しレポーターみたいなことをしていたり、姉がアイドルになりたくて東京にオーディションを受けに行っていた時期があったので、「そういう世界があるんだな」と。

――テレビや映画を観るのも好きだったり?

新田 それは高校生くらいからです。『ビリギャル』もそうですし、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』とか『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』とか観ていました。

――“憧れの人”には深田恭子さんが挙がっています。

新田 大学1年生のときに『初めて恋をした日に読む話』を観てからです。最近も『ルパンの娘』は毎週観てました。

――芸能界への漠然とした憧れが、大学生になって明確な目標になったんですか?

新田 東京でスカウトしていただくようになって、少しずつ真剣に考えるようになりました。大学1年の頃は名刺をいただいて、その場で終わりでしたけど、SNSで美容やファッションについて発信するようになったり、大学のミスコンに出たりして、大人の方の話もいろいろ聞きました。「中途半端な覚悟ならやらないほうがいい」とか厳しいお言葉もいただきましたけど、だんだん「何年かかっても頑張りたい」と覚悟ができてきて。そんなタイミングで、まさか自分に声を掛けてもらえるとは思えない事務所から、メッセージをいただきました。

――それが深田恭子さんも所属するホリプロだったんですね。

新田 実は母が若い頃、ホリプロのタレントスカウトキャラバンに応募したそうです。2次審査まで通ったけど、祖母に「そんなものを受けるな!」って書類を破られたらしくて。それもあって、私が入るのを激推ししてくれました(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

恥ずかしさも受け入れないと進めないので

新田が出演した恋愛リアリティショー『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~』は、シリーズのシーズン6で、9月からこの12日まで全12話を放送。俳優、女優たちが恋愛ドラマの撮影をしながら本物の恋愛が生まれるのを追った。今回は全話ベッドでのキスシーンが設けられ、男女8人の出演者の中、新田は演技経験ナシで挑んだ。初回の初登場から「かわいい」との声が、スタジオにもネットにも溢れた。

――『ドラ恋』の出演はオーディションで決まったんですか?

新田 はい。自己PRのVTRを送って、リモートで2回くらい面接して、恋愛のお話をしたりしたあと、最後のほうでお芝居をしました。

――恋愛の話はどんなことを?

新田 今までどんな方とおつき合いしたとか、どんな恋愛をしたいかとか。

――フォトブックでは、中学生のとき、お互いの親や校長先生と話し合って彼氏と別れた話も出ていました。

新田 それは中学生のいざこざみたいな感じで(笑)、高校からは落ち着いて、ちゃんと相手と向き合って、おつき合いをしていたと思います。

――どんな恋愛をしたいかも話したんですね。

新田 いろいろ話しました。理想の人ということだと、私は好きになった人がタイプで、あまり条件を並べたりはしません。でも、包容力があるとか、純粋とか、笑顔がかわいいとか、そういうのはいくつかあります。

――恋愛リアリティショーを観たことはあったんですか?

新田 恋愛ドラマは観るんですけど、リアリティショーは恥ずかしい気持ちになってしまって(笑)。『ドラ恋』が初めてでした。

――観るだけで恥ずかしかったら、自分が出るのはなおさらでは?

新田 逆に、自分だと観られました。恥ずかしかったんですけど、受け入れないと進まないから。「私はこんなに活舌が悪いんだ」とか「お芝居はもっとこうすれば良かった」とか、そういうことは思いました。

――そこですか。ベッドでのキスシーンに照れるとかは?

新田 それはそんなになかったです。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

「メンタルが化け物」と言われました

――演技は初めてだったんですか?

新田 初めてです。ワークショップとかに少し通ったりはしましたけど。

――全然そうは見えませんでした。番組に出て、恋愛観や演技観が変わったところはありました?

新田 変わったことは特にないですけど、「自分は意外とキュンとするんだ」と思いました(笑)。私は家族や親友に男っぽい性格と言われていて、好きな人がいても、わりと冷静になっちゃうんだろうなと思っていたら、ちゃんと21歳の女の子でした(笑)。あと、共演したみんなに「メンタルが化け物だね」と何回か言われました。

――どんなときに?

新田 いろいろ波乱があっても、泣いてる姿を見たり、後ろ向きなことを言うのを聞いたことがないと、言ってもらいました。良くも悪くも、あまり気にしないタイプみたい。だから学習しないのかもしれませんけど(笑)、自分の鈍感力はかなり高いのが発見でした。

――「男っぽい」というのは、どんなときに感じますか?

新田 自分ではわからないですね。何でしょう? 寝ようと思えば、どこでも寝られます。音楽の授業で立って歌いながら寝たりもしました(笑)。恋愛観が男っぽいと言われる気もして、自覚もありますけど、どこかと言われるとわかりません。

――いわゆるあざとい振る舞いをしないとか?

新田 でも、小悪魔みたいに言われることもあるので(笑)、両面あるんだと思います。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

大学に入って自分のファッションはイモだなと(笑)

18日に発売の新田の1stフォトブック『Sachika』。プライベートファッションやメイク、ヘアアレンジのほか、地元・金沢でのカフェ巡り、ウェディングドレス撮影、初めての水着ショットなど、多彩な内容の1冊となっている。

――フォトブックにはプライベートファッションも掲載されていますが、オシャレに目覚めたのは早かったんですか?

新田 いえ、大学に入ってからです。上級生の方がみんな、雑誌に出てくるように洗練されてキラキラしていて、「わっ、ヤバい!」と思いました。高校までの私は「自分が好きなら何でもいい」と、見え方はあまり意識してなかったんです。童顔のうえに甘い格好に甘いメイクで、“THEイモ”という感じでした(笑)。大学生になって、「なぜ垢抜けないんだろう?」と自分なりに研究しました。

――ファッション誌を見たりして?

新田 インスタや周りのみんなを参考にしました。ファッションに興味を持ち始めた頃からインスタを見ていて、最初は好きなインスタグラマーさんが着ていたビンテージ系の洋服にハマったんです。大学ではきれいめコーデの人をいいなと思って、そういうのを着るようになりました

――フォトブックを出すに当たって、自分で特にやりたかった企画はありました?

新田 料理とか、趣味でやっていることですね。ファッションだと、私はホワイト、ブラウン、ベージュが多いので、3カラーコーデは載せたいと思っていました。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

水着撮影に備えられなくて等身大で写りました

――水着ショットも自分でやりたいと?

新田 そうではないですけど、オシャレに撮っていただけるなら、いい機会だなと思いました。やったことがなかったので、挑戦してみようと。ダイエットの必要はあったんですけど、無知で準備できなかったので、本当に等身大の感じになりました。

――撮影で覚えていることはありますか?

新田 水着撮影のとき、すごい大雨だったんです。近くのきれいな川がアマゾン川みたいになっていて、そこは写せなくて。プールも大きくてきれいだったのに、寒すぎて入れませんでした。顔色真っ青で、鳥肌立ち放題(笑)。スタッフさんが水鉄砲にお湯を入れてかけてくれたんですけど、それが逆に熱すぎたり(笑)。でも、楽しかったです。

――金沢でのカフェ巡りのページもありましたが、東京でもそういうことはしますか?

新田 毎日のようにしています(笑)。カフェラテがおいしくて、落ち着いた純喫茶みたいなお店が好きです。それで、カフェラテをソイ変更で豆乳にして頼みます。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

経験ないことでも何でも挑戦していきたい

――今後の芸能活動にはどんな展望がありますか?

新田 『ドラ恋』に出演させていただいて、表現する楽しさを改めて感じたので、女優さんを目指して、お芝居のお仕事を早くさせていただけるように頑張りたいです。

――自分でドラマを観るときも、見方が変わりました?

新田 まったく変わりました。深田恭子さんのドラマは、どんな役でも深田さんらしいから、勉強させてもらうというより楽しんじゃいますけど、他のドラマは「どう演じたら、こうできるんだろう?」とか考えて観るようになりました。

――同世代の女優さんで気になる人もいますか?

新田 そういう意味では、奈緒さんですね。最初は裏方をやっていて、20歳になって初めて上京したとか、自分と境遇が重なる部分があって。それで今は本格派、演技派という感じなので、すごいなと思います。

――仕事以外で成し遂げたいこともありますか?

新田 とにかくいろいろなことに挑戦したいです。私はまだまだ知られていない存在なので、経験ないことでも何でもやってみたいと思っています。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

Profile

新田さちか(にった・さちか)

1998年12月6日生まれ、石川県出身。青山学院大学法学部3年。

『青山ミスコン2020』で準グランプリ。『CanCam』読者モデル「it girl」。『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~』(ABEMA)に出演。1stフォトブック『Sachika』が12月18日に発売。

公式インスタグラム https://www.instagram.com/chacch1/

『Sachika』

主婦の友社/1760円(税込)

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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