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ドラマ『わたし旦那をシェアしてた』で注目の子役・平澤宏々路の11歳の素顔

斉藤貴志芸能ライター/編集者
撮影/松下茜

今月からスタートしたドラマ『わたし旦那をシェアしてた』。3億円の遺産を残して殺された男性と事実婚していた3人の“妻”が、共同生活を始める異色のミステリーで、1話から女のバトルが始まった。その中でふと目を引いたのが、小池栄子が演じる主人公の反抗期の娘。演じている11歳の平澤宏々路が、実力派子役として脚光を浴びそうだ。彼女はどんな女の子なのか?

運動が得意で学校では下級生と鬼ごっこも

 “宏々路(こころ)”という名前は本名で、「ひろい路(みち)を歩いていくように」と名付けられたという。現在は小学6年生。2歳のときにチーズのCMに出演して以来、子役として『貞子3D2』、『MOZU』、『BLEACH 死神代行篇』など数多くの映画、ドラマに出演してきた。

「お母さんが事務所に応募して、運良く受かったみたいです(笑)。小さいときから、ずっとこのお仕事をやっていたので、撮影があると楽しくて、ないと寂しいですね」

 見た目はあどけないが、受け答えはハキハキしている。映画『ミックス。』では、新垣結衣が演じた主人公の幼少期の天才卓球少女役を務めた。

「卓球の練習はたくさんしました。その後のオーディションで特技披露をするとき、ラケットも卓球台もないから“エア卓球”をしたらハマっちゃって(笑)、今もずっとやってます」

撮影/松下茜
撮影/松下茜

 運動は全般的に得意で、運動会のリレーではアンカーを務めた。

「4チームあって、他の3チームのアンカーは男の子でした。私たちのチームともう1チームが1位をギリギリで争って、『あとは任せて!』ってバトンを受け取って、差をつけて1位になりました。今はクラスの運動委員で、お手本を見せたりもします。でも水泳だけはダメで、息継ぎをすると沈んでいきます(笑)」

 趣味には“日本全国の和菓子の食べ歩き”を挙げる。

「アンテナショップで食べるんです。青森のりんご大福とか、各地の名産品を入れた大福が好きで、お抹茶と一緒に食べるとおいしいです」

 ケーキより和菓子が好きと、小学生にしては渋い。茶道と着付けも幼稚園の頃に母親に習ったそうだ。最近はチンチラを飼い始めた。

「もともと愛犬がいて、エサとかを飼いにペットショップに行ったときに見つけました。撫でたら『もっと撫でて~』って感じで寄ってきて、もうかわいくてひと目惚れ。名前は“とろろ”にしました。“こころ”と“とろろ”で良いリズムだったので(笑)」

 学校では、長い休み時間に「下級生の子と鬼ごっこをするのが楽しい」と言う。

「1年生の教室に行って『一緒に遊ぼう』と誘います。先生に『6年生だから1年生の面倒を見てあげて』とよく言われて、小さい子が好きなので自分が癒されます。私、家では妹なので、自分がかわいがってもらっている分、学校では下級生にやさしくしてあげたいと思います」

撮影/松下茜
撮影/松下茜

思春期の役に「お母さんに反抗しちゃうのはわかります(笑)」

 素顔は普通の元気な小学生という感じだが、演技にはどう取り組んでいるのだろう?

「台詞を覚えるのは早いほうだと思います。寝る前にベッドで台本を声に出して読んで、次の朝に起きたらまた読むと覚えられます。寝てる間に頭に入ってるんです。もともと台本に読めない漢字があるから、お母さんに読んでもらって寝たら、ただ聴いていただけなのに覚えていて。『あっ、これだ!』と思って、やり始めました」

 今でも家で母親との読み合わせはよくしている。

「まだ読めない漢字があるので教えてもらうのと、『ここは私はこういう気持ちだと考えているけど、どう思う?』と聞いて、アドバイスをもらったりします」

撮影/松下茜
撮影/松下茜

 『わたし旦那をシェアしてた』では、シングルマザーとなった自分の母親たちが、殺された父親との事実婚を巡って争うストーリー。小学生には難しい面もありそう。

「自分が体験してないお話なので(笑)、(演じる役の)沙紀ちゃんがどういう気持ちか、わからないシーンもあります。そこはどう表現するかをちゃんと考えて、撮影に挑んでます。でも、同い年くらいの思春期の役なので、ついお母さんに反抗しちゃうところは、ちょっとわかります(笑)」

 自分も身に覚えがあるから?

「そうですね(笑)。最近お母さんの言うことを素直に聞けなくなって、『今やろうと思ってたのに!』とか言っちゃいます。でも、後から『さっきはごめん』と謝っちゃうので、まだ反抗期ではないのかな(笑)?」

 将来も女優を続けていくのが夢で、「長澤まさみさんのような女優さんになりたい」と言う。好きな映画には11歳女子では意外な作品が挙がった。

「『スター・ウォーズ』は全エピソードを観ました。お母さんとお姉ちゃんが好きで、『エピソード1』を一緒に観たらハマっちゃって。ライトセーバーとかアイテムもカッコイイです。あとは『いぬやしき』とかアクションものが好きで、自分でもやってみたいです」

 小6くらいだと盛り上がりそうなラブコメは?

「私、恋愛のことはあまりわからなくて……。友だちがそういうのを貸してくれて、見るのは好きですけど、みんなみたいに『キャーッ!』となったりはしません(笑)。マンガもよく読みます。『暗殺教室』は全巻持っていて、今は小さい頃に読んだ『ガラスの仮面』を集めています。演劇のお話で『あっ、わかる!』というところがありますね」

 『ガラスの仮面』の主人公・北島マヤばりの演技を、とりあえず毎週木曜深夜の『わたし旦那をシェアしてた』で期待したいところ。

「そうなれるように頑張りますけど、まだテレビで自分を見るのは、ちょっと恥ずかしいです。放送されている時間は遅いので、私はベッドで寝てしまっているかもしれません(笑)」

撮影/松下茜
撮影/松下茜

Profile

平澤宏々路(ひらさわ・こころ)。2007年9月21日生まれ、東京都出身、147cm。木曜ドラマF『わたし旦那をシェアしてた』(読売テレビ・日本テレビ系/木曜 23:59~24:54)に出演中。スペシャルドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』(FBS福岡放送 /7月19日19:00~)に出演。

公式Twitter

提供/読売テレビ
提供/読売テレビ

木曜ドラマF『わたし旦那をシェアしてた』

公式HP

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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