新型コロナウイルス渦中 休業要請に従うスイミングキッズスクール 再開はいつ?

(写真:アフロ)

 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために緊急事態宣言が発出された状況下、水泳場(水泳プールあるいは遊泳場)が、4月11日から東京都による「都内の施設の使用停止及び催物の開催の停止要請」対象となりました。これに伴い、筆者の調査対象となっているスイミングキッズ(子供向け)スクールばかりでなく、スクールを運営するプール施設そのものが休止となりました。再開はいつ頃になるでしょうか。

東京都内のスイミングキッズスクール営業状況

 4月10日に東京都が公表した「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等」では「事業者向け:施設の使用停止及び催物の開催の停止要請(令和2年4月11日~5月6日)」の「基本的に休止を要請する施設」に「水泳場」が明記されました。 

 この要請に従えば、4月11日午前0時からスイミングキッズスクールが休業するばかりでなく、プール施設そのものの使用が休止になります。日頃から衛生管理をしっかりしている水泳プール(遊泳場)も、接触の機会低減のために協力します。

 地元密着型の有名スイミングスクール62施設を対象にして、4月11日現在の各施設のホームページを確認し、そこに記載されている内容を忠実に拾い上げ、まとめました。

 図1では緊急事態宣言が発出される前の4月6日、発出後の4月9日、そして「休止を要請する施設」が発表された後の4月11日の状況を比較しています。4月6日調査では営業中が46施設で74%、休業中が16施設で26%、割合はおおよそ3対1でした。4月9日調査では営業中が3施設で5%、休業中が59施設で95%、今回4月11日では休業中が62施設100%となりました。

図1 東京都内スイミングキッズスクールの営業状況(上4月6日、中4月9日、下4月11日 筆者作成)
図1 東京都内スイミングキッズスクールの営業状況(上4月6日、中4月9日、下4月11日 筆者作成)

大阪府内のスイミングキッズスクール営業状況

 最新の報道によれば、「大阪府の吉村洋文知事は10日、感染拡大防止のために休業を要請する場合の対象業種を発表した。実際に要請するかどうかは、13日の府の対策本部会議で決定する。」(読売新聞 2020/04/11 07:58

 大阪府内のスイミングキッズスクールの営業状況を調査しました。ほぼ全てのスイミングスクール96施設を対象にして、調査方法は4月11日現在の各施設のホームページを確認し、そこに記載されている内容を忠実に拾い上げ、まとめました。

 図2では緊急事態宣言が発出された後の4月9日、そして4月11日現在の状況を比較しています。全体96施設のうち、4月9日調査では営業中が10施設で10%、休業中が86施設で90%となりました。東京都にて休止を要請する施設の一覧が発表された後の4月11日現在では、営業中5施設で5%、休業中が91施設で95%となりました。現在営業中でも、大阪府から休止を要請された段階で休業を検討するようです。

図2 大阪府内スイミングキッズスクールの営業状況(上4月9日、下4月11日 筆者作成)
図2 大阪府内スイミングキッズスクールの営業状況(上4月9日、下4月11日 筆者作成)

キッズスクール再開のタイミングは

 多くのスイミングキッズスクールでここまで衛生管理に気を付けて営業してきたのも、「子供や保護者の強い希望が無くならない限り、可能な状況で営業したい」(スイミングスクール経営者)の思いがありました。もちろん、各施設も人々の接触を「最低7割、極力8割減らす」重要性を認識しての休業となりました。

 ただ、夏に向けてスイミングスクールやプールそのものの休業が与える影響は大きいと考えられ、休業終了予定日が気になるところです。4月11日現在の休業終了予定日とその施設数を次に示します。

東京都内

 4月21日 1箇所

 4月30日 3箇所

 5月3日 1箇所

 5月4日 1箇所

 5月5日 2箇所

 5月6日 39箇所

 5月7日 3箇所

 当面の間 12箇所

 

大阪府内

 4月11日 1箇所

 4月29日 1箇所

 4月30日 13箇所

 5月4日 1箇所

 5月5日 5箇所

 5月6日 44箇所

 5月7日 1箇所

 5月8日 2箇所

 当面の間 23箇所

 スイミングスクールやプールそのものの休業が上に示した期間を超えるとなると、次に示すプールを利用した水泳の役割に対して影響が及ぶと考えられます。

1.夏の屋外での運動が制限されるときの水泳の役割

2.水の事故を防ぐ水泳の役割

【参考】緊急事態宣言発出下 スイミングキッズスクールや長水路の動きはどうなるか

さいごに

 緊急事態宣言が発出されている間、安倍総理大臣は「皆様の御協力があって初めて1ヶ月でこの緊急事態宣言を脱出することが可能となる」と緊急事態宣言の発出を受けての会見で国民に語りかけています。

 衛生管理を徹底しており、次亜塩素酸による遊離残留塩素濃度が規定に保たれた水泳プール(遊泳場)に文字通り全身を浸けて運動するスイミングスクール。ここにも接触低減に対する協力の和が広がっています。感染ピークが過ぎてできるだけ早く安全なプールに子供たちの水しぶきと笑顔が戻ることを願っています。

【参考】新型コロナウイルス渦中の水泳プール営業状況

【参考】新コロナ感染拡大スピード抑制下 水泳プール開館/休館の差と課題