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韓国で潜伏期間の14日後に感染が判明!日本よりも多い2次、3次感染!

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
丁世均総理主宰の新型コロナウイルス対策に関する会議(出所:対応中央事故収拾本部)

 韓国国内で昨日(2月11日)、新たに新型コロナウイルスの感染者が出た。これで28人目(12日午前10時現在)となる。韓国で最初に感染者が出たのは1月20日なので3週間で28人増えたことになる。

(参考資料:「新型ウイルス肺炎」への日韓両国の対応を比較(第2弾)

 28人目となったのは30代の中国国籍の女性。1月20日に50代の韓国人男性と一緒に武漢から入国していた。この50代の韓国人男性は1月26日に「3人目」として感染が確認されていた。

 女性がこの韓国人男性とソウル市内で最後に会ったのが1月25日。17日過ぎての確認となった。検査結果が出るまでは症状は全くなかった。その間、江南や一山などをうろついていたとのことだ。潜伏期間は最大で14日間と言われていたが、このケースはそれを上回っていたことになる。

 無症状だと、感染者かどうか、区分するのが難しい。前出の28人目の30代の中国国籍の女性に限らず、1月31日に中国の広東省から帰国した30代の嫁(27人目)から感染していた73歳の韓国人女性(25人目)も、その嫁も無症状であったため感染していたことを知らなかった。二人とも2月9日に検査を受け、感染していたことがわかった。

 この姑と嫁を含め韓国ではすでに2次感染が7人、3次感染者が4人もいる。

 今回、中国人女性に感染させたとみられている50代の韓国人男性は同じ50代の韓国人男性知人と会食し、感染させていた。男性知人(6人目)は1月30日に感染が確認。そして、この男性知人からその妻(10人目)と子供(11人目)も31日になって感染していたことがわかった。

 韓国ではすでに完治し、退院している感染者も4人いる。

 最初の完治者は前出の子供で、入院から退院までは10日間。しかし、20日に武漢から帰国し、27日に感染が確認された50代の男性患者は14日間もかかり、韓国初のコロナウイルス感染者(40代の女性)は退院まで18日間もかかった。

 今朝、武漢から中国国籍者が60数人を含む147人を乗せたチャーター便(第3便)が金浦空港に到着した。これで武漢からの帰国者は延べ841人となった。(日本は4便で763人)。

 一行は京畿道の利川市にある合同軍事大学院国防語学院の施設で14日間隔離される。すでに異常症状を示している乗客が5人いる。5人のうち4人は帰国時の検査で疑いありと判明した。内訳は男性2人、女性3人。この中には母子の2人も含まれていた。

 韓国には感染疑いの検査対象者が5046人いたが、このうち4050人が陰性と判定されており、残り992人についてはまだ検査が行われている段階にある。

 韓国の中央防疫対策本部は1日に2回、午前10時と午後5時に新型コロナウイルスの感染状況を公表することにしている。

(参考資料:「新型肺炎」への日韓両国の対応を比較(第3弾) 過剰な韓国 緩やかな日本

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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