B-52爆撃機は核兵器運用能力が有る機体と無い機体が混在

米太平洋空軍公式リリースより2018年8月1日、日本付近の東シナ海上空のB-52

 アメリカ空軍の大型爆撃機はB-52爆撃機、B-1B爆撃機、B-2爆撃機の3種類があります。元々は全てが核兵器を運搬する戦略爆撃機として設計されましたが、最近になってロシアとの新戦略兵器削減条約(New START)で多くの機体が核兵器運用能力を外されています。B-1B爆撃機は全機外され、B-2爆撃機は外されていません。そしてB-52爆撃機は核兵器運用能力を外された機体と外されていない機体の両方が混在しています。つまり「核兵器を搭載可能な爆撃機」という説明を行う際にB-2爆撃機とB-1B爆撃機は判別しやすいのですが、B-52爆撃機については注意が必要です。

 アメリカの核戦略専門家ハンス・クリステンセン氏は、最近日本付近の東シナ海上空で航空自衛隊と合同演習を行ったアメリカ空軍のB-52爆撃機は新核戦略削減条約(New START)で核兵器運用能力を外されたB-52爆撃機41機に含まれる機体としています。ALCM核巡航ミサイルはもう運用できず、JASSM通常巡航ミサイルを運用する機体です。

 クリステンセン氏は東シナ海に飛んで来た核兵器運用能力を外されたB-52爆撃機について、胴体横の尖ったフィン(アンテナ)が無くなっていることを指摘しています。今年4月にモロッコで行われた演習に参加したB-52爆撃機にもアンテナが付いていませんでした。

 本来付いていたアンテナはVL/LF受信専用のAN/ARR-85で、全面核戦争下で核弾頭が多数炸裂しイオン化された大気の状態でも指令を受け取ることができるものでした。

アメリカ空軍より、左は改修後のB-52、右は改修前のB-52
アメリカ空軍より、左は改修後のB-52、右は改修前のB-52