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サウジ首都上空でPAC-2による対弾道ミサイル迎撃戦闘

JSF軍事/生き物ライター
夜が明け、ミサイルの破片で穴が開いた屋根を見上げる家主(写真:ロイター/アフロ)

 3月25日夜(現地時間)、サウジアラビア防空軍は隣国イエメンから飛来した弾道ミサイル7発を迎撃したと発表しました。7発中3発は首都リヤドに、残り4発は南西部の3都市に飛来。迎撃の結果、破片により1人死亡2人負傷した事が公表され、2015年にイエメン内戦へ介入してから続くサウジアラビア領土への弾道ミサイル空襲による初の民間人の被害が発生しています。

 迎撃戦闘の様子を撮影した映像から、迎撃に使われているのはパトリオット地対空ミサイル・システムより発射されたPAC-2迎撃ミサイルであることが分かります。弾道ミサイル防衛用として設計されたPAC-3迎撃ミサイルはサイドスラスターが特徴ですが、今回の映像からは発射から着弾まで一度もサイドスラスターを噴射している様子がありません。PAC-3を購入したばかりのサウジアラビア防空軍では配備がまだ進んでおらず、依然として迎撃部隊はPAC-2が主力のままであると推定されます。

 空中で大きな破片が飛び散っている。

 迎撃ミサイルに不具合が生じたのか、戻ってきて地表に着弾。

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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