イスラエル軍が地中海から自国に向けて標的ミサイルを発射、ロシア軍が探知
ロシア軍は今日、黒海沿岸アルマビルにある早期警戒レーダー「ヴォロネジ-DM」によって、二つの弾道ミサイルらしき物体が地中海の中央から発射され(0616 GMT、日本時間午後3時16分)、飛翔後に地中海東部に着弾していく弾道の様子を捕捉したと発表しました。当初イスラエルはそのような物体は把握していないと否定したものの、直ぐ後になって弾道ミサイル迎撃実験を行っていたと発表しています。アメリカには通知してあったとのことです。
イスラエル軍が使用した標的ミサイルはラファエル社のスパロー標的ミサイルという、F-15戦闘機に搭載して空中発射する弾道ミサイル模擬標的です。戦闘機に搭載する事で地中海中央からイスラエル本土に向けて発射する事が出来ます。シリアやイランからの弾道ミサイル攻撃を想定し、弾道ミサイル迎撃システム「アロー2」のレーダー動作チェックを行っていたものと推定出来ます。
※今回使用されたのはシリーズ最新型シルバースパロー。
- イスラエル国防省よりスパロー標的ミサイルの紹介