東京都心真夏日で「梅雨前線弱まり型」の梅雨明けのような天気 関東甲信の梅雨入りは来週か?

梅雨の中休みの地上天気図(6月8日9時)

東京都心で真夏日

 令和3年(2021年)の沖縄地方と奄美地方は、5月5日に梅雨入りをしました。

 その後、梅雨前線が北上し、九州南部が梅雨入りしたのは、平年より19日も早い5月11日でした。

 令和3年(2021年)の5月11日という九州南部の梅雨入りは、昭和31年(1956年)には及ばなかったものの、梅雨の統計がある昭和26年(1951年)以降の71年間で2番目に早い梅雨入りです。

 その後、東海地方まで次々に梅雨入りしましたが、平年より20日以上も早く、71年間では、1位か2位という、記録的な速さの梅雨入りです(表)。

表 令和3年(2021年)の梅雨入り
表 令和3年(2021年)の梅雨入り

 しかし、今週に入ると、梅雨前線が南下しながら弱まっています(タイトル画像参照)。

 6月8日(火)は、各地で強い日射によって気温が上昇し、全国で気温を観測している918地点のうち、65パーセントにあたる596地点で夏日(最高気温が25度以上の日)、26パーセントにあたる235地点で真夏日(最高気温が30度以上の日)を観測しています。

 東京都心でも最高気温が31.4度と、今年初めての真夏日になりました。

 6月9日(水)以降も、似た天気が続く見込みで、梅雨入りしている地方は梅雨の中休みとなる見込みです(図1)。

図1 予想天気図(6月9日9時の予想)
図1 予想天気図(6月9日9時の予想)

梅雨明けの二つの型

 梅雨明けには二つの型があります。

 一つは、太平洋高気圧によって梅雨前線が北へ押し上げられて梅雨明けとなる「梅雨前線北上型」の梅雨明けです。

 もう一つは、梅雨前線が南下しながら弱まる「梅雨前線弱まり型」の梅雨明けです。

 「梅雨前線弱まり型」の時は、「梅雨前線北上型」に比べて、北から上空に寒気が入りやすいという特徴があります。

 大気が不安定となりやすく、雨が多い不順な夏になることが多いというのが「梅雨前線弱まり型」の梅雨明けです。

 今週いっぱい続く梅雨の中休みは、「梅雨前線弱まり型」に近いので、晴れていても、積乱雲の発達による短時間強雨や落雷、突風に注意が必要です。

 また、真夏日の所が多くなりますが、夏の初めは暑さに体が慣れていません。

 熱中症に十分な注意が必要です。

 来週になると、梅雨の中休みは終わり、再び梅雨前線がはっきりしてきます。

 各地の10日間予報を見ると、沖縄では週末以降、お日様マーク(晴れ)の日や、白雲マーク(雨の可能性が少ない曇り)の日が多くなります(図2)。

図2 各地の10日間予報(数字は最高気温)
図2 各地の10日間予報(数字は最高気温)

 沖縄では、そろそろ梅雨明けかもしれません。

 一方、沖縄以外は、週末以降、傘マーク(雨)や黒雲マーク(雨の可能性がある曇り)の日が増えてきます。

 梅雨入りしている地方は梅雨の再開ですし、まだ梅雨入りしていない関東甲信や北陸、東北南部でも梅雨入りの可能性があります。

関東甲信地方の梅雨入りは

 関東甲信地方の梅雨入りの平年は6月7日ですが、昭和26年(1951年)から令和2年(2020年)までの70年間で43回(61パーセント)も6月上旬に梅雨入りしています(図3)。

図3 旬別の関東甲信地方の梅雨入り
図3 旬別の関東甲信地方の梅雨入り

 関東甲信地方の梅雨入りは、10日間予報によれば14日か17日、いずれにしても、平年よりかなり遅い梅雨入りとなります。

 平成20年(2008年)と昭和42年(1967年)の6月22日という遅い梅雨入りの記録には及びませんが、異常に梅雨入りが早かった東海地方とは大きな差が出ています。

 今週は熱中症に注意、来週は雨に注意の一週間ですので、最新の気象情報に注意してください。

タイトル画像、図2の出典:ウェザーマップ提供。

図1の出典:気象庁ホームページ。

図3、表の出典:気象庁ホームページをもとに著者作成。