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名人戦第6局の検討室で知ったこと

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
張栩九段(左)と河野臨九段、2023年11月3日、神奈川県箱根町=筆者撮影

第48期名人戦は4勝2敗で芝野虎丸名人が井山裕太王座を下し、初防衛を果たしました。
決定局となった第6局、現地の控室できいたトップ棋士の話を少しご紹介しましょう。

芝野名人は不調ではなかった

8月下旬から始まった第48期名人戦七番勝負。

第1局から第3局で芝野名人が怒濤の3連勝をあげ、一気に井山王座をカド番に追い込みました。

第4、5局は井山王座が完勝で連勝し、はっきり流れを変えました。

第3局と第4局の間にアジア大会があり、そのときから芝野名人は単純な見損じをするなど調子を落としたように見えていました。第6局に向けて、芝野名人がどれだけ復調するかがポイントかと思っていたのですが、トップ棋士の見方はだいぶ違いました。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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