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一力遼棋聖対井山裕太王座の激熱13番勝負いよいよ最終局 名人挑戦を賭けた1局が7月30日に打たれる

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
碁聖戦終局後。右が井山裕太王座。左は一力遼棋聖=2023年7月日本棋院、筆者撮影

現在、囲碁界のトップ2といっていいだろう。一力遼棋聖と井山裕太王座の覇権争いが激化している。

5月に始まった本因坊戦七番勝負、6月下旬からの碁聖戦五番勝負。

本因坊戦はフルセットの激戦の末、一力が本因坊を奪取。本因坊11連覇していた井山を止めた。井山が三大タイトル(棋聖・名人・本因坊)から離れるのは11年ぶりのことだ。

碁聖戦五番勝負は、3連勝のストレートで井山が挑戦者の一力を下し、防衛を果たした。碁聖通算9期は、小林光一名誉碁聖と並ぶ記録だ。

本因坊を奪い取った一力のほうが成果が大きく見えるが、星勘定だけでは一力4勝、井山6勝と井山がリードしている。

そして、本因坊戦七番勝負と碁聖戦五番勝負の12戦に加え、最後の大一番がある。

芝野虎丸名人への挑戦権をかけた1局が7月30日に打たれる。

名人戦リーグは7月24日に打ち上げ、一力、井山ともに7勝1敗で並び、プレーオフにもつれ込んだのだ。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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