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【韓国シリーズ】40歳の2本目の代打アーチが逆転サヨナラ弾に SSGが制覇に王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ弾のキム・ガンミン(写真:SSGランダーズ/初報から差し替え)

公式戦1位のSSGランダーズと、プレーオフを勝ち上がった3位のキウムヒーローズが対戦する韓国シリーズの第5戦は、5-4でSSGがサヨナラ勝ち。対戦成績を3勝2敗としてシリーズ制覇に王手をかけた。

第1戦と同じくSSGキム・グァンヒョン、キウムがアン・ウジンの両エースが先発した第5戦はアン・ウジンが好投。アン・ウジンは第1戦で右手人差し指のマメがつぶれ、3回途中で降板したが、この日は最速157キロの速球と、低めのスライダーの制球が良く、5回1死まで無安打ピッチングを見せた。

アン・ウジンは6回裏に2死満塁のピンチを招くも、5番フアン・ラガレスをショートフライに打ち取って切り抜けた。6回100球を投げて2安打6三振。SSG打線を0点に抑えた。

試合は4-0、キウムのリードで終盤を迎えるも、SSG打線は疲れの見えるキウムのリリーフ陣をとらえた。8回裏に3番チェ・ジョンがレフトにシリーズ2号2ランで2点差に迫った。

さらに9回裏、無死一、三塁のチャンスを作ると、第1戦の9回に代打同点弾を放っているキム・ガンミンが再び代打で登場。キム・ガンミンはこの場面でもレフトに逆転3ランを放ち、SSGが5-4としてサヨナラ勝ちを収めた。キム・ガンミンは今季引退したイ・デホ(ロッテ)と同じ40歳だが、走攻守に活躍を見せている。

サヨナラ弾を放ったキム・ガンミン(写真:SSGランダーズ)
サヨナラ弾を放ったキム・ガンミン(写真:SSGランダーズ)

韓国シリーズは7戦4先勝制。明日以降の6、7戦も5戦と同じくSSGの本拠地・インチョンSSGランダーズフィールドで行われる。SSGはシリーズ制覇まであと1勝。キウムは連勝すれば下剋上Vとなる。

◇11月7日(月)の結果

・韓国シリーズ第5戦

 SSG 5 - 4 キウム(インチョン)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:チェ ウォンテ

⇒ 2022年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「LG新監督にヨム・ギョンヨプ元SK監督」

LGツインズは6日、先日退任となったリュ・ジヒョン監督に代わり、ヨム・ギョンヨプ元SK監督(現SSG)の新監督就任を発表した。LGは今季2位。しかしプレーオフに敗れて20年ぶりの韓国シリーズ進出を逃したことで、2年契約を終えるリュ監督と契約を更新せず監督交代を決めた。

また現在韓国シリーズを戦っているSSGは第5戦の試合前に、キム・ウォンヒョン監督の留任を発表。キム監督も2年契約の最終年で憶測が飛び交っていることから、球団はシリーズ中の発表に至った、契約条件などは追って話し合うとしている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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