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愛称は「オロナミンシク」 32歳捕手が元気ハツラツ決勝三塁打<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝2点三塁打を放ったキム・ミンシク(写真:SSGランダーズ)

11日のKBOリーグは全5試合が17時開始で行われた。

首位SSGランダーズと最下位(10位)のハンファイーグルスの対戦は、8回表にハンファが1点を挙げて2-2の同点に。追いつかれたSSGはその裏、2死一、三塁で8回からマスクを被るキム・ミンシクが打席に入った。

キム・ミンシクはハンファのセットアッパー、カン・ジェミンから左中間を破るタイムリー三塁打。二者が還ってSSGは勝ち越しに成功した。試合はSSGが4-2で勝利。敗れたハンファは3連敗となった。

決勝打のキム・ミンシクは今年5月にKIAタイガースから移籍の32歳。2017年4月までSSGの前身・SKに在籍し、5年ぶりの古巣復帰となった。KIAでは正捕手として移籍初年度に優勝に貢献。また名前の「ミンシク」と栄養ドリンク「オロナミンC」をもじり「オロナミンシク」という愛称で親しまれた。

日本で古くから馴染みのある大塚製薬の「オロナミンCドリンク」は、15年から韓国でも現地のグループ会社「東亜大塚」で製造販売を開始。韓国でもTVCMなどを通して広く認知されている。

◇6月11日(土)の結果

・LG 4 - 5 トゥサン(チャムシル)

 勝:チョン チョルウォン

 敗:イ ジョンヨン

・SSG 4 - 2 ハンファ(インチョン)

 勝:キム テクヒョン

 敗:カン ジェミン

・サムスン 1 - 4 NC(テグ)

 勝:キム ジンホ

 敗:チャン ピルチュン

・KIA 5 - 2 キウム(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:アン ウジン

・ロッテ 0 - 4 KT(プサン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:ナ ギュンアン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「KBO公式ユーチューブチャンネルで2軍戦中継」

韓国野球委員会(KBO)は今月14日からKBO公式ユーチューブチャンネルで、2軍戦(現地名称・フューチャーズリーグ)の一部を独占生中継すると発表。今季中、50試合以上の中継を予定している。

KBOリーグの2軍は北部、南部の2リーグ制で10球団に加え、軍服務中の一部選手が所属するサンム(尚武。国軍体育部隊)も参加。北部(5チーム)112試合、南部(7チーム)115試合を行い、他リーグとの交流戦が6試合ずつ組まれている。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

LGツインズ戦に1番ライトで先発出場。1打席目見逃し三振、1点を追う3回表の2打席目、センターの右に二塁打を放ち次打者のヒットで同点のホームを踏んだ。3打席目セカンドゴロ、4打席目ファーストゴロ、5打席目はセンターフライだった。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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